紀伊山地神秘的な自然崇拝が息づく。 熊野古道を巡ろう!

紀伊山地の霊場と参詣道は、伽藍、墓所、修験道の聖地です。深い山脈をもつ熊野三山、神秘的な自然崇拝が残されている吉野山・大峰山、真言密教の聖地として知られる高野山には、霊場が現在も息づいています。寺社と自然環境とが一体化していることから、2004年7月に、世界遺産に登録されました。有名な参詣道としては、熊野古道、大峯奥駈道、高野山町石道など。険しい道、舗装された道と、特徴もそれぞれ違うので、事前によく調べておきましょう。また、歩くルートによっても異なりますが、1泊2日で巡れるコースや4日~5日かけて峠を越えるコースもあります。古道を歩いて、緑豊かな山脈や寺院を登山してみたい方には、ぴったりの世界遺産です。是非、一度、雄大な山脈を堪能してみましょう。

紀伊山地の霊場と参詣道] 基本情報

所在地 和歌山県、奈良県、三重県
登録年月日 2004年7月
種類 文化遺産
アクセス方法
■熊野三山(熊野本宮大社)へのアクセス
JRきのくに線新宮前からバスで約1時間20分。
同じく、熊野速玉大社、熊野那智大社も、それぞれ新宮駅、那須駅からバスや徒歩で行くことが可能。
■高野山へのアクセス
高野山ケーブル高野山駅からバスやタクシーでアクセス可能。
バスで大門まで約16分。奥の院までは約21分。
■吉野山・大峰山へのアクセス
近鉄吉野線吉野駅から吉野山まで、ロープウェイで約3分。
下市口駅からバスで約1時間。
大峰までは、天川川合から車で約30分。
もしくは、JRきのくに線新宮駅からバスで約1時間20分~30分。

[紀伊山地の霊場と参詣道] 見所を要チェック!

熊野三山

熊野速玉大社

熊野三山は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社を総称したものです。
3ヶ所を巡るコースがオススメで、熊野本宮大社はバス、熊野速玉大社は新宮駅から徒歩、熊野那智大社は那智駅からバスでそれぞれアクセスすることができます。
中でも、熊野那智大社の三重塔と那智の滝は、スケール満点。白い水しぶきが幻想的な雰囲気を作り上げています。

熊野速玉大社は、岩が積まれたゴトビキ岩や新倉神社、大きくそびえ立つオガタマの木などがあります。
熊野本宮大社では、旧社地の大斎原(おおゆのはら)、威厳的な雰囲気の本殿が有名です。時間に余裕のない方はバスで、ゆっくり巡りたい方は徒歩で、古道(伊勢路、中辺路など)を歩くのが良いでしょう。
熊野古道の途中では、展望台からの絶景の景色や、茶屋での休憩、地蔵、石畳の道を楽しむこともできます。

高野山

金剛峯寺(高野山)

高野山は、3つの山の中で最も神聖な場所として知られています。
弘法大師によって開かれた真言宗の総本山。
標高1000mもの山麓には、金剛峰寺、奥の院、弘法大師御廟、一の橋、壇上伽藍、根本大塔、お助け地蔵などが観られます。

春には桜の花見、秋は紅葉を楽しむことも可能。
他にも、楼門で有名な丹生都比売神社、木造弥勒仏坐像で知られる慈尊院、四所明神が祀られてある丹生官省符神社は見ものです。
ウォーキングをしたい方にもオススメのスポットです。

時間のある方は、南海九度山駅(南海高野線)から「高野山町石道」を歩いて尾根を目指すコース、女人堂バス停からみろく峠、大峰口女人堂跡を経由して歩く「高野山女人道」のコースもあります。

吉野山・大峰山

吉野山

吉野山・大峰山は、6世紀に修験道、密教の聖地として確立された場所です。
世界的にも有名な霊山として知られています。

奈良県に位置し、北側のエリアを「吉野」、南側エリアを「大峰」と呼んでいます。
吉野はシロヤマザクラの花景色が有名で、春には多くの観光客で賑わっているスポット。
下千本、中千本、奥千本と、多種多様な桜を鑑賞することができます。
蔵王堂がある金峯山寺、後醍醐天皇が行幸した吉水神社も楽しめることでしょう。

大峯では、大峰山寺や修験道の聖地として知られる「大峯奥駈道」があります。
道の途中で観られる、壮大な山脈、美しい渓谷の眺めは絶景です。
吉野山から熊野本宮まで歩いていける5泊6日間のコースが定番。
自然が織り成す景観を、是非、堪能しておきましょう。

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