琉球王国のグスク及び関連遺産群

内地とは異なる文化を感じよう

琉球王国のグスク及び関連遺産群では、琉球の歴史を物語る遺跡が多く残されていることで有名です。

そもそもグスクとは、石灰岩を積み上げた壁による城塞のこと。
12世紀から15世紀にかけて、按司(「あじ」とは武将のこと)の居城として、このグスクが築かれた歴史があります。
宗教信仰によって、このグスクという建造物が造られていたことが、世界遺産登録における理由の1つとなりました。

なお、遺産登録は首里城跡を始めとして9件もあり、そのエリアは広範囲です。
白い城壁や城郭が印象的。
全ての世界遺産を巡る場合は、1日6時間程度の観光で2日間ほどかかるので、日程には余裕を持って行動しましょう。

[琉球王国のグスク及び関連遺産群] 基本情報

所在地 沖縄県那覇市、南城市、中城村、北中条村、うるま市、読谷村、今帰仁村
登録年月日 2000年12月
種類 文化遺産
アクセス方法 首里城跡までは、県庁前駅からゆいレールで約14分で首里駅に到着。
徒歩で約15分。
那覇空港から車で約30分。
中城城跡、座喜味城跡は、共に那覇バスターミナルから約1時間前後。
今帰仁城跡までは、名護十字路から琉球バスと沖縄バスで約37分。

[琉球王国のグスク及び関連遺産群] 見所を要チェック!

首里城跡

首里城跡は、沖縄本島の南部にある琉球王国最大のグスクです。
城塞から那覇市内が一望できるため、訪れる観光客も後を絶ちません。

1400年代から政治や文化の拠点となり、以後、約450年にわたり琉球王国の中枢を担っていました。
朱色で華やかに彩られた大龍門、3つの出入り口を持つ奉神門、沖縄シンボルの守礼門、正殿の2階部分にある豪華な御差床(玉座)など見所も満載。
中に入るのは無料ですが、正殿や御庭への入場料は800円。
1時間もあれば、全体を観て周れるでしょう。

園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん)

園比屋武御嶽石門は、守礼門を通ったすぐ横にある石造りの門。
中央が凸形になった唐破風の屋根が特徴的です。
国王が城内から出る際、安全を祈願した場所として知られています。
観覧は自由。首里城跡へ行く前に立ち寄れるので、是非、観ておきましょう。

玉陵(たまうどぅん)

玉陵は、1501年に尚真王が父のために建築したとされる琉球王家の墓陵です。
円塔の左右に3つの部屋に分かれているのが特徴。
東室は、国王と王妃の墓。西室に王族の墓。中室には遺体の安置所がありました。
沖縄ならではの独特の形をしています。
拝観料は200円。20分程度で全体を観て周ることできます。

座喜味城跡(ざきみじょうあと)

座喜味城跡は、城作りの名人である護佐丸(ごさまる)が15世紀初頭に築いた城です。
一の丸と二の丸のアーチ門で知られています。
グスクは石灰岩ではなく、赤土の上に造られているので必見です。
標高125mの頂上からの眺めは絶景。北の方角には恩納村、西には東シナ海が広がっています。
見学は無料で、約30分で巡ることができます。

中城城跡(なかぐすくじょうあと)

中城城跡は、座喜味城と同様、座喜味城主の護佐丸によって改修された城。14世紀後半に築かれました。
琉球石灰岩の上に建っていて、城壁が美しい曲線を描いています。
6つの城郭が見所です。入場料は300円。所要時間は約40分です。

勝連城跡(かつれんじょうあと)

勝連城跡は、沖縄最古のグスク。
按司(あじ、武将のこと)である阿麻和利(あまわり)の居城として知られ、12~13世紀にかけて築城されました。
阿麻和利は、護差丸の居城である「中城城」を制圧しましたが、首里城にも攻め込んで大敗を喫してしまいました。
その後、勝連城が廃墟となったという歴史が残っています。
本丸から望む、中城湾と金武湾は絶景です。見学は無料で、30分ほどで周れるでしょう。

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