
初島は伊豆半島東部沖、相模灘に浮かぶ離島です。熱海港から高速船で約30分程度で渡れるリゾートアイランド。
静岡県内唯一の有人島として知られています。

今回、熱海港と初島港を結ぶ株式会社富士急マリンリゾートの高速船に新しく「金波銀波」が2025年7月12日(土)より就航。そのお披露目会となるプレスツアーに参加してきました。
実際に乗船し、初島への日帰り旅行です。初島観光と宿泊施設「PICA初島」も視察してきましたので、2回に渡り、その見どころをご紹介していきましょう。
1回目は「金波銀波」のご紹介です。
熱海・初島間を快適に結ぶ「金波銀波」とはどんな船?離島への旅を満喫させる魅力ポイント

今回デビューする「金波銀波」は、かつて「イルドバカンス3世号(1993年就航)」として活躍してきた船。30年以上に渡り、熱海と初島を結んできました。
富士急マリンリゾートが運行する熱海・初島の定期船で、島民が公共交通機関として利用する他、貨物を運ぶ、観光客を送迎するなどに使われています。そんな中、今回のリニューアルではもっと船旅を楽しんでもらいたい、初島を訪れる魅力アップにつながればという思いから船のデザインを一新。
担当されたのは、JR西日本グループの「WEST EXPRESS 銀河」や特急列車「やくも」、2024年2月に就航した富士急グループの「箱根遊船 SORAKAZE」などを手がけた建築家・デザイナーの川西康之さんです。
利用者の気持ちに寄り添い、楽しく快適に移動できる船へ

以前の「イルドバカンス3世号」は飛行機と同じような座席のレイアウト(窓側に1列ずつ、中央に1列)でした。また、地階はじゅうたん敷きでごろ寝されているお客様もいらっしゃる状況。
1階の客室で、眺めの良いわずかな窓際席を狙って出航の30分以上前から並ぶのが常態化していました。
片道30分程度の船旅ですが、離島を訪れるワクワク感や海を渡る楽しさをもっと感じて欲しい、船に乗っている時間をより快適に満喫してほしいと考えた川西さん。
「金波銀波」をリニューアルするに当たり、「ひたすら船を利用したお客様に直接ヒヤリング」を徹底されたそうです。
お客様の意見から浮かび上がった課題を解決するにはどうしたらいいか。そして初島らしさが感じられるデザインをと、考え抜かれて完成したのが今回の「金波銀波」なのです。
コンセプトは「船まるごと初島」

「金波銀波」のコンセプトは「船まるごと初島」。初島へ渡るための単なる移動手段ではなく、船そのものが初島の一部であると捉え、乗船時から遊び心満載の非日常体験を提供できるデザインに仕上げています。
外装は、「初島の岩石」をモチーフにした黒色ベースに、熱海が発祥地である国産レモンの「黄色」をアクセントとして使用。インパクトがありつつも明るく親しみやすい雰囲気を演出しています 。
海を見ながら離島への旅を楽しむ工夫がいっぱいの船内

メインとなる1階客室は木目調のインテリアにグリーンを基調としたカラーリング。

窓際座席は左右に1列ずつ。2人掛け(一部3人掛け、4人掛け)の座席で食べ物などを置けるミニテーブルやドリンクホルダーを完備していました。

そしてこのミニテーブル。なんと富士山をデザインしたもので、積雪をイメージしたギザギザ部分にドリンクがしっかりとホールドされるという優れものです。
おしゃれ感だけではなく、使う方の心情に寄り添った、川西さんらしい細やかな気遣いが隅々まで感じられるデザインとなっていました。

そして秀逸なのが中央の座席。座席を1段高く底上げし、座ったまま海が見えるよう窓側に向けて左右背中合わせに設えられています。
家族やグループで乗船した時にワイワイ楽しめる半個室タイプのベンチシート。飲み物を置けるテーブルなど、魅力的なデザインに仕上がっています。
グループでゆったり船旅を満喫できる特等席「金富士」

そして1階の船前方にあるのが特別船室「金富士」です。片道+4,000円支払うことで貸切利用ができます。

大きめのソファを備えたプライベート客室からは、大きな窓越しに大海原を一望。初島から熱海港への航海時に、天気が良ければ富士山を見ることもできます。

貸切で最大8名まで利用可能。インバウンドのお客様などにも喜ばれそうですね。
「金富士」は乗船前日までに予約・販売の他、当日空きがある場合は熱海港チケット販売窓口もしくは船内での購入も可能となっています。
地階は思い思いに過ごしたい方向けの座席

地階の客席はグリーン系でまとめたデザイン。小さな丸窓が船旅らしさを演出していました。ドリンクや荷物が置ける2人掛けのシートが中央にずらりと並んでいます。

窓際に向けて設えたカウンター席にはUSB電源が完備され、仕事や読書なども楽しめるようなつくりに。

また、じゅうたん敷きのスペースも一部残されており、靴を脱いでごろりと横になることもできます。ハイハイするような小さなお子様連れなら、ここで存分にくつろげますね。
2階遊歩デッキでは、夏にビアサーバーなどを設置可能に

2階遊歩デッキは明るい水色を基調に、レモンイエローを効かせたカラーリング。竹馬風のベンチの他、床にレールアートが施された公園のような空間にデザインされていました。

そしてこの竹馬風ベンチを利用して、夏はビアサーバーを置き、船上ビアガーデン風に楽しむこともできます。
お子様の目線に合わせて設計された大きな窓から、海の景色を楽しめるよう工夫されていました。
人工芝の広場が広がる3階デッキ

見晴らしのよい3階には人工芝を敷いたエリアが船首側にありました。中央には白くて丸いベンチも。
潮風に吹かれながら海を眺めたい方にはぴったりなロケーションですね。
ドリンクやスイーツを船内で楽しめる「ショップカウンター」

1階入口付近には地元産レモンを使った「伊豆レモンビール」やレモネード等のドリンク、お菓子などを購入できる「ショップカウンター」もあります。
「伊豆レモンビール」は伊東市宇佐美でクラフトビールを手がける宇佐美麦酒製造と宇佐美地区のレモン農家さんで行動開発したもの。レモンの皮を使うことでホップとは違ったフレッシュな苦味を活かして作ったそうです。

レモンの爽やかさが鼻腔をくすぐり、のどごし爽やかで昼でも飲みやすい低アルコールタイプ。

酵母無濾過なため要冷蔵。ビール片手に船旅、なんて楽しいんでしょう。

さあ、ついに「金波銀波」が初島港へ入港。この後、初島観光と「PICA初島」の視察が始まります。
初島視察の様子は次回のご紹介です!
Information
初島リゾートライン 「金波銀波」
旅客定員数:626名
運行ダイヤ:「イルドバカンスプレミア」と2隻で熱海と初島を1日10往復
乗船料:往復 大人(中学生以上)2,900円、子ども(小学生)1,450円
特別船室「金富士」ば別途チケットが必要。予約はこちら≫
※未就学児は大人1名に付き1人は無料(2名以上は子ども運賃が必要)、乳児は無料
※15名以上の団体で割引あり(PICA初島の観光施設利用券とのセット販売もあり)
観光バス駐車場:市営東駐車場(お宮の松)を利用。30分150円、最大料金1,800円、16時間を越えると1時間150円加算。
■取材協力
熱海・初島へのグループ旅行なら「団体旅行ナビ」にお任せ!

都内から日帰りも可能な熱海。最近では若い世代に人気の行き先として注目が集まっています。
日帰りなら新幹線を使うのが便利ですが、1泊2日で他の観光スポットも巡りながら楽しむならやっぱり貸切バスが便利ですよね。人数に合わせた大きさのバスをチャーターしてもらい、お出かけくださいね。
「団体旅行ナビ」なら団体・グループ旅行のプロが交通手段から宿泊、食事、観光、アクティビティの手配までまるっとお任せで手配してくれますよ。職場旅行やサークルの仲間で出かけるなら箱根や三島、御殿場、伊東と周遊観光ルートもおススメ。
思い切って熱海1泊、初島1泊と2泊3日で楽しんじゃいましょう。
静岡旅行を楽しむなら「団体旅行ナビ」にお任せください!
「団体旅行ナビ」なら、無料で複数の旅行会社から見積もりが取れるのでとても便利!色々なプランを比較できるので、よりお得に旅行へ行くことができちゃいます。
「団体旅行ナビ」無料一括見積りの流れ
-
- Webからは24時間受付、空いている時間に依頼OK!
-
- 各旅行会社からプラン・見積りが届きます。
-
- 気に入ったプランを提案してくれた旅行会社と契約!
1回の問い合わせで旅行会社からまとめてプランお取り寄せ!
全国200社以上の旅行会社が精鋭参加中。希望する出発地に近い窓口をご紹介します。
プランや見積り、旅行会社のサービスをしっかり比較して、日帰り・1泊2日旅行を成功させましょう!