ねや川戎(えびす)で「商売繁盛〜笹もってこい〜」
遅ればせながら本年もよろしくお引き立てのほどお願い申し上げます。関西在住ライターのKです。
さて今回の編集部ミッションは“初詣”。しかも社員旅行というからには事業の発展・繁栄、商売繁盛祈願のネタで、ということでした。
それならやっぱり関西では「えべっさん」しかない!
そこでKの地元京阪電鉄沿線にある「ねや川戎(住吉神社)」にやってまいりました。
【前編】では超ローカルな「ねや川戎」、お正月の様子をレポート。ちょっと特別な参拝方法もお伝えします。
【後編】では大阪市内にあるメジャーな「堀川戎神社」 についてご紹介していきますよ。
「えべっさん」は、商売繁盛・事業発展の守護神
そもそも「えべっさん」とは七福神の一神「えびす様」の大阪での呼び方。1月の9〜11日にえびす様をお祀りした神社にお参りすることを「十日戎」といいます。
関西では元旦の初詣と並び、事業発展・商売繁盛を祈願する一大行事として、多くの参拝客を集めています。
えびす様はビールのラベルにも描かれている通り、釣り竿と鯛を持っています。古くは漁業水産の神様として大漁祈願の神徳があるとされていました。
そこから転じて市場における商売繁盛・事業発展の守護神として、大阪を中心に関西一円で広く信仰を集めています。東日本方面では、あまり馴染みがないかもしれませんね。
関西三大えびすとは「西宮神社・今宮戎神社・京都ゑびす神社」
京阪神には、西宮神社・今宮戎神社・京都ゑびす神社の「三大えびす神社」があります。ネット上ではこの3神社の情報を見かけることが多いのですが、他にも地元のえびす様はたくさんあります。
大阪市内でも、堀川戎、野田戎、豊崎戎、十三戎があり、近郊には堺戎、服部戎、布施戎、高槻戎、神戸方面には尼崎戎、柳原戎などなど。
ちょっと調べただけでもこれだけあり、まだまだたくさんあるのではないかと思われます。
皆様にも関西のローカルな「えべっさん」の福を少しでもおすそ分けできたらと、今回あえて超ローカルな「ねや川戎」を選んだ次第です。
前置きが長くなり恐縮ですが、もう少々。9日を「宵戎(よいえびす)」、10日を「本戎」、11日を「残り福」という呼び、「商売繁盛〜笹もってこい〜」がお参りのキャッチフレーズになっています。ではいよいよお参りにいきましょう!
ねや川戎の「本戎」!参拝の手順をご紹介
まずは福笹をいただきましょう。
やってきましたのは「本戎」の夕方、すっかり日も落ちましたが、たくさんの参拝客が来られています。境内には「商売繁盛〜笹もってこい〜」のフレーズがスピーカーから流れています。
参道には夜店がずらりと並び、夜祭の雰囲気が高まってきますね〜
参拝の前に「福笹券」を購入
こちらの参拝システム(笑)は、まず福笹(孟宗竹の枝で縁起物)の券を購入します。
その券で福笹を授与して頂き、福引券でガラポン福引をして景品を頂いてから、参拝ということになっております。
昔からのお祭りらしくほのぼのとしていいですね。
福娘さんから福笹をいただきます
「福笹券」を渡し、こちらで福娘さんから福笹をいただきます。巫女さんの衣装を着ている方を「福娘」と言います。
福引を引きます
続いて福引で最初の運試し!お菓子をいただきました(笑)。
ご本殿でいよいよ参拝!
そしていよいよ御本殿で参拝です。事業発展を祈願。二礼二拍手一礼でお願いします。
狭い御本殿なので人がいっぱいです。奉納舞も行われていました。
福笹に縁起物の「吉兆」をプラス
しっかりと祈願させていただいたあとは、頂いた福笹に「吉兆」という、いわゆるオプションの縁起物を買い求めて付けます。
今宮戎などでは、「吉兆」を福娘さんにつけてもらえるというサービスもあるようですが、ねや川戎はセルフで、というシステムになっております(笑)
あまりの人だかりで画像ではわかりにくいですが、打ち出の小槌やら福を集めるのザルのような「箕」や鈴、福袋など色々あり、値段も様々で迷います。
縁起物「吉兆」を選び、つけてみた!
買い求めた吉兆をつけたらこうなりました。
基本の福笹1500円には鯛、小判、千両箱などがすでについてました。追加は箕と打出の小槌、福袋で総額で3,500円です。
福笹の枝が思ったよりも広がっているので、持ち歩くのが結構大変(苦笑)
さあお参りのあとはお楽しみの夜店めぐりへ出かけましょう。
参拝後は夜店へ、さすが関西、レベル高し!
まずは鳥唐揚げ300円。お兄さんだいじょぶかいなというくらい大盛りにしてくれました、美味!
話題のコリアンストリートフードも!
おいしいけどチーズ感がもう少しほしかった、チーズハットグ500円。
たい焼きは1尾100円。あんこ入もカスタードクリーム入、どちらもオススメ!
最後の締めに焼きそば500円〜香ばしいソース味です。
さすが関西です。夜店のレベルは高い!!また昭和な雰囲気がたまりません。すっかりお腹いっぱいになりました。
ここでひとつだけ注意ポイントを。アルコール類は一切販売されていません。これはいいことだと思うのですが、夜店で一杯を楽しみにしている方にとっては残念な点かも。
飲酒禁止とは一切書かれていませんけれども、夜店で少年少女たちの姿もよく見かけただけに、節度が保たれていて安心してお参りできますね。お酒をご所望の方はその後近所の居酒屋で。
寝屋川木田村の鎮守「ねや川戎(住吉神社)」
住吉大神(息長足姫命)・春日大神(武甕槌命)・戎大神(事代主命)の三柱が御鎮座。寝屋川では三社大明神として親しまれて来ました(住吉神社ホームページより)。
年始の1月9日・10日・11日に 開催されている「ねや川戎大祭(ねや川の戎っさん)」は、新年の風物詩として新寝屋川八景に選ばれています。
この他にも2月の第2の初午(2020年は2月21日(金)です )、7月30日・31日には住吉祭、10月15日・16日は例大祭、11月27日には春日祭とさまざまな行事があります。
お正月を逃しても、ご利益がありますので、ぜひ訪れてみては?
大阪発日帰り社員旅行で新春事業繁栄祈願へ行こうまとめ
大阪らしいお正月の雰囲気が少しは伝わりましたでしょうか。
事情が許せば、こうしたローカルな「えべっさん」参りを、年頭の日帰りプランに組んでみるのも一興かもしれません。
「それはローカルすぎてちょっと・・・」という方もご安心ください。大阪都心の「えべっさん」参りも【後編】でレポートしてまいります。これなら交通至便!
ぜひ、職場の仲間で御祈願におでかけください。
<Information>
住吉神社(ねや川戎)
住所:大阪府寝屋川市木田町6番10号
電話: 072-821-7457
アクセス:京阪電車「寝屋川市駅」下車と予約4分
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