
コロナ禍で失われてしまった「リアルに顔を合わせてコミュニケーションを取る」という機会。リモートワークを辞めて出勤に戻した企業もあれば、そのまま在宅ワークを続けている会社もあります。
そんな中、社員のエンゲージメント(従業員が会社や仕事に対して持つ愛着や熱意、組織への貢献意欲)を高め、組織力を強化する社内イベントとして社員旅行が見直されてきました。コミュニケーション力アップにつながるアクティビティやチームビルディングなど、さまざまなプログラムを取り入れつつ、新しいスタイルの社員旅行を模索する職場も。
今回ご紹介するのは、新しく町ぐるみで取り組む「体験型×温泉旅館」の共存型リゾート「MAGMA RESORT Shimobe」。山梨県身延町にある下部温泉に2025年4月にグランドオープンした施設です。
見逃せないポイントは、親子三世代などのグループ旅行の他、温泉旅館「下部ホテル」と業務提携することで、最大200人規模の社員旅行・社員研修にも対応可能だということ。

「MAGMA RESORT Shimobe」ではエンタメ・自然・伝統文化・知育の4つのジャンルからなるアクティビティを毎日日替わりで10種類以上、年間で400種類以上開催。13時30分のチェックイン後からすぐに、夜まで大人も子どもも楽しめる多彩なプログラムを提供しています。
豊かな自然と歴史、文化に恵まれた下部温泉で遊びのプロフェッショナル「MAGMAクルー」が、アクティビティの企画・進行まで全面サポートしてくれるので、幹事さんはラクラク。親子三世代旅行はもちろん、社員研修やお子様連れの職場旅行でのチームビルディングに役立ててはいかがでしょうか。
多彩なアクティビティも含め、オールインクルーシブで楽しめる「MAGMA RESORT Shimobe」

「MAGMA RESORT Shimobe」は「下部ホテル」とタッグを組むことで、1つの施設内に2つのブランドが共存する、世界的にも稀な“ホテル in ホテル”として開業しました。
名優・石原裕次郎さんも愛した「下部ホテル」

「下部ホテル」は1929年(昭和4年)4月に開業した老舗ホテル。自噴する単純硫黄泉と引き湯の下部温泉共同泉・しもべ奥の湯高温源泉と3つの源泉が楽しめるホテルとして「日本の名湯百選」にも数えられています。

下部温泉郷は甲斐の名将・武田信玄公の隠し湯として知られた温泉地で、昭和の大スター・石原裕次郎さんがケガの療養のために訪れた湯治の聖地。「下部ホテル」の別館として併設されている和風館「裕林亭」に、右足首を骨折した石原裕次郎さんが53日間滞在し、驚異的な回復を見せたという伝説の温泉として知られています。
この裕次郎さんが滞在した「裕林亭」が、この度「MAGMA RESORT Shimobe」として生まれ変わったというわけです。
ちなみに石原裕次郎さん、お兄さんは小説家で東京都知事も務めた石原慎太郎さん。若い世代には石原良純さんの叔父さんといった方がわかりやすいでしょうか。
舘ひろしさんや神田正輝さんなどが所属していた「石原プロモーション(2010年に解散)」を設立した方です。
昭和レトロな雰囲気たっぷりの「MAGMA RESORT Shimobe」

さっそく「MAGMA RESORT Shimobe」が宿泊施設とする「裕林亭」にご案内いただきました。ちなみに「裕林亭」という名前は、石原裕次郎さんが命名したそうですよ。

まずは日本庭園にも面した1階にあるレトロな和室「梅の間」へ。

8畳の和室でトイレ付、1~2名で利用可能な広さです。続いて2階へと上がり、石原裕次郎さんが実際に滞在された「裕林の間」へ。

裕林の間は2階奥に位置し、10畳と6畳の居室、バス・トイレ付のゆったりとした作り。

2名~4名となっていますが、お子さまを含めて親子三世代でも利用できます。

お部屋のしつらえや雰囲気は石原裕次郎さんが滞在した時のままを受け継いでいるのだとか。裕次郎さんファンにはたまらないお部屋ですね。
「裕林亭」は全部で7室。「MAGMA RESORT Shimobe」の親子三世代で楽しめる「学びと発見のある没頭型リゾート」の舞台としてゆったり滞在が可能となっています。
「旧・ボロネーゼレストラン 松林」がフロントとアクティビティ会場に

「MAGMA RESORT Shimobe」のフロント兼、アクティビティ会場として使われているのは「旧・ボロネーゼレストラン 松林」。「裕林亭」からも近く、美しいお庭が見渡せるステキなロケーションです。
こちらではアートやクラフト、カルチャー系のアクティビティを提供するスペースとなっています。

筆を使わずに、絵具の自然な流れで作品を仕上げる「ポーリングアート(ポーリングメディウムにアクリル絵具を混ぜ、画面にたらし込んでいくことでつくる技法)」。

プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラスなどの容器に入れ、専用のオイルに浸して作るインテリアフラワー「ハーバリウム」や、手紙や封筒に使う封蝋を作る「シーリングスタンプ」などなど。

ご年配の方でも楽しめるような内容でゆったりと遊べます。

ちなみに「MAGMA RESORT Shimobe」はオールインクルーシブプランでの提供ですので、上記のようなアクティビティやドリンクなども飲み放題で楽しめますよ。
「旧・ボロネーゼレストラン 松林」は下部ホテル1階へ
都内で人気のある本格ボロネーゼ専門店BIGOLI(ビゴリ)の味が楽しめる「ボロネーゼレストラン 松林」はどこに行ったの?ご安心ください。引き続き、下部ホテルで食べられます。
平日はホテル1階の喫茶コーナー、休日・休前日は2階の「里のいろり」でランチ営業中です。

肉の旨味を引き出したボロネーゼソースに極太生パスタ。熟成チーズをたっぷりと乗せ、冠雪した富士山に見立てた「富士山チーズ ボロネーゼ」、チーズのない「毛無山 ボロネーゼ」、チーズに埋もれパスタをかき分けながらいただく「樹海チーズ ボロネーゼ」などなど。
打ち立ての生パスタを下部温泉の温泉水でゆで上げることで、コシがあるもちもちした麺になるそうです。賞味期限は10分ともいわれ、ともかく提供されたらすぐに食べるのがベストなのだとか。
わざわざこのボロネーゼを食べにくるというお客様もいるくらい。こちらもぜひ楽しんでいってくださいね。
体を思い切り動かして楽しむアクティビティや地域の文化体験も可能

提供するアクティビティはカルチャー系だけではなく、アクティブなエンタメ要素たっぷりのプログラムも。メディア向け内覧会ではデモとしてサバイバルゲームが開催されました。
この他にも、ホール内にはお子さまが大好きなトランポリンも設置。

豊かな下部温泉の自然を活かした外遊びなども充実。楽しくお仕事体験できる「キッズアカデミー」では、報酬として独自の通過「マグマニー」が授与されるなど、お子さまの成長や探求心を育む取り組みも。
特に注目すべきポイントは山梨県の伝統工芸体験が楽しめるところです。鹿革に漆などで模様を施した「甲州印伝(いんでん)」は古くから地元に伝わる革工芸品。
1582年(天正10年)創業の印傳屋(いんでんや)協力の元、印伝製品作り体験も行うそうです。

また、山梨の郷土伝統工芸である「甲州花火」は、笛吹市と市川三郷町に伝わる打ち上げ花火。こちらも三郷町に拠点を置く株式会社マルゴーとタッグを組み、デザイン花火作りも企画されているとのこと。
ここでしか体験できないようなアクティビティも充実しているので今後の展開が楽しみですね。
社員研修やチームビルディング、団体限定アクティビティも満載
お子さま向けや家族連れだけではありません。「Magmaresort Shimobe」では、企業の研修や社内イベントにぴったりなアクティビティもプロデュースしています。
運動会やリゾート内サバイバルゲーム、インポッシブルチャレンジ、スパイスカレー作り体験などさまざまなアクティビティを用意している他、周年記念パーティやインセンティブ旅行にも対応。
プライベート打ち上げ花火なんかも手配できちゃうんです。
しかも、リゾート滞在中のあれこれ(宴会・二次会場手配など)やプログラムの司会進行などはすべて「MAGMAクルー」に丸投げOK。幹事さんも心置きなくみんなと一緒に盛り上がれますよ。

下部ホテルのホールや宴会場も利用できますし、100名以上の大人数でもお部屋の手配が可能です。都心から貸切バスで2時間程度でアクセスできるので、1泊2日でもめいっぱい楽しめますよ。
食事は地のものを四季の彩り豊かに提供

食事は下部ホテルのレストランで地元食材を使った彩り豊かなビュッフェを提供。戸川渓流の清流で育ったヤマメを囲炉裏で炭火焼にして提供するなど、山梨ならではの旬の味わいが楽しめます。
団体向けには個室宴会場での会席料理を提供することもできるそうなので、要相談ですね。
朝食は和洋50種類の地産地消バイキング。ライブキッチンで焼っての干物を提供するなど、朝からもりもり食べてしまいそうな、魅力的な食事が用意されています。
入浴は下部ホテルの温泉でゆったり

入浴はホテルの温泉が利用できます。下部温泉共同泉・下部ホテルオリジナル泉の両方が楽しめる「松ぼっくりの湯」、しもべ奥の湯髙温泉を引いた「ほたるの湯」、そして30名でも入れる貸切風呂「竹とんぼの湯(事前予約制)」も。
気軽に楽しめる足湯もあるので、アクティビティに疲れたらちょっと一休みもいいですね。
「下部ホテル」に宿泊して、「MAGMA RESORT Shimobe」のアクティビティに参加するもOK

ちなみにアクティビティは最小限で、温泉でともかくのんびり過ごしたい。という団体・グループなら下部ホテルに宿泊して、アクティビティだけスポットで「MAGMA RESORT Shimobe」のプログラムに参加もOKなのだそう。
そこが1つの施設内に2つのブランドが共存する“ホテル in ホテル”ならではの魅力。同窓会旅行や町内会旅行など、ご年配者が多い旅行は何もせずに飲んびり過ごしたいということがありますよね。
団体旅行の顔触れや目的に合わせて、アクティブにも、のんびりとしたリトリート旅にも自由自在に楽しめる「MAGMA RESORT Shimobe」と「下部ホテル」の新しい取り組み。地元企業との協力で、これまでにない団体・グループ旅行のスタイルが誕生する予感がします。
皆さんもぜひ、次の社員研修や職場旅行の行き先に検討してみてはいかがでしょうか。
■取材協力
住所:山梨県南巨摩郡身延町上之平1900(下部ホテル内)
問合せ先:080-5798-5377(代表)
駐車場:屋外にあり
団体利用についてはこちら≫
団体旅行におススメ!山梨・下部温泉郷の魅力

下部温泉は甲府から特急ふじかわで約41分でアクセスできます。新宿からなら特急あずさで約1時間30分。
しかし、貸切バスを利用すれば約3時間強で乗換えや待ち合わせ時間もなく、途中で観光を楽しみながらストレスなく訪れることができますよ。渋滞を避けたいなら、甲府から貸切バスをチャーターする(約1時間)、というのもおススメです。
下部温泉とともに楽しみたい観光スポットをダイジェストでご紹介しましょう。
「旧・千円札の富士山」の景色で有名な本栖湖

富士五湖の1つであり、水深138mと全国でも屈指の深さを誇る本栖湖。富士河口湖町と身延町にまたがる場所にあります。
北岸は富士山を愛でるのに好展望地で、美しいエメラルドグリーンの湖畔越しに見る姿は旧・千円札のデザインにもなりました。下部温泉からは車で約30分でアクセスできます。
また、毎年4月中旬~5月に見ごろを迎える「富士芝桜まつり」の会場までは約40分。同時に開園する「ピーターラビット™イングリッシュガーデン」は11月まで楽しめますので、ぜひ一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
しだれ桜の名所としても知られる「身延山 久遠寺」

身延山久遠寺は鎌倉時代に日蓮上人により開かれたお寺で、日蓮宗の総本山。境内には樹齢400年を超えるといわれるしだれ桜があり、秋は色鮮やかなカエデの紅葉などが見られ、訪れる人を楽しませています。
下部温泉からは車で約20分、身延山ロープウェイでアクセスできます。
身延山はパワースポットとしても有名で、山頂からは年に2回・数日だけダイヤモンド富士を鑑賞できるスポットも。日蓮上人が植えたという「日蓮上人御手植杉」「奥之院思親閣」などじっくり巡ってみてはいかがでしょうか。
舞鶴城公園(甲府城跡)・甲州夢小路

甲府城は武田氏滅亡後、16世紀末頃に築城され、かつては20ヘクタールほどの広大な城郭だったそうです。現在ではその一部を舞鶴城公園として開放されています。
天守台からは甲府盆地が360度見渡せ、富士山や南アルプスなども見ることができます。公園から見える富士山は「関東の富士見百景」にも認定。

甲府駅北口にある「甲州夢小路」は明治、大正、昭和初期の歴史ある甲府城下のまちなみを再現した観光スポット。ランドマークなっている「甲府 時の鐘」や小さな蔵の美術館、山梨の食材を使った飲食店、お土産やさんなどが集まっています。
旅行の帰りにちょっと立ち寄って食事やお土産探しにもぴったりですよ。
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