JR・新幹線・飛行機団体割引のすべて

家族や職場、学校の仲間との団体旅行は、どんなプランにするか、計画する段階から楽しいものです。団体旅行を計画するうえで重要なキーワードとなるのが「団体割引」です。

JRや新幹線、飛行機、宿泊施設によっては、団体客にうれしい大人数ならではの割引サービスを設けています。誰だってお得に旅行したいですよね。

でもいざ交通手段や宿泊先を団体割引で手配しようとすると…何から手をつけていいのやら、迷ってしまいます。そんな方にお得な「団体割引のすべて」をお教えします。

飛行機の航空券で団体割引が適用されるのは旅行会社のみ

飛行機の団体割引は?
飛行機にももちろん団体旅行客をターゲットとした「団体航空券」が存在します。航空会社によっては取り扱いがないところもありますが、主要なところは団体予約が設定されています。詳しく見ていきましょう。

国内線での団体航空券

羽田空港
羽田空港

国内線の場合、日本航空とスカイマークはは5名以上で団体としての扱いとなり、全日空やスターフライヤー、ソラシドエア、エアドゥは8名以上、LCCのジェットスターや春秋航空、ピーチでは10名以上で団体航空券を予約することができます。

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団体航空券の販売は個人航空券よりも早く、出発日の半年前から売り出されます。ただし、航空会社で直接予約することは出来ません

必ず旅行会社を通さなければならないチケットになります。団体航空券の取り扱いのある旅行会社に電話をすれば、特に必要な書類などもなく、団体名と連絡先の電話番号、必要な人数を伝えるだけ。予約の時点で搭乗する人の名前を登録する必要はありません。

各航空会社の設定する航空券の発券期限までにチケット代金を振り込み、あとは出発当日に搭乗する人名と年齢、性別を記入したリストを提出すればOKです。

発券期限までなら、搭乗人数を減員するのにも費用は発生しません。ここまで見ると、飛行機の団体予約はかなり楽チンですね!

飛行機の搭乗券

ところが、実は団体旅行客を対象とした航空券は料金的に割引になっているとは言い難い点もあります。チケットを仮予約する時点で、料金は判明しますが、その時によって一般販売の航空券よりも高い設定になっている場合もあるのです。

これは団体航空券特有の仕組みのようなもので、仮予約する時点であまりにも金額が高ければ、個人でチケットを購入することも一案となります。

この他にも下記のとおり団体航空券には注意点がありますので、事前に確認をしておきましょう。

  • 年末年始やお盆などの繁忙期は、団体航空券の利用ができない
  • 団体航空券の料金は、一般航空券よりも高めの場合が多い。しかも大人も子供も同一料金
  • 出発当日に人数が減り、団体航空券適用の最低人数以下になった場合、料金の加算や団体航空券の適用が取り消される

このように注意点・デメリットはあるものの、大人数のチケットを個人が予約するのはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。団体航空券の手配は宿や観光、アクティビティを含めて旅行会社にお願いするのがベストです。

※「団体旅行ナビ」からの問合せでは団体航空券のみの手配はできません。航空チケットのみの手配希望の場合は、旅行会社に直接お問合せください。

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国際線での団体航空券

成田空港格安航空ターミナル

海外への航空券でも「海外団体航空券」なるチケットが存在します。

日本航空や全日空などの日系キャリアのほか、中国や東南アジアの航空会社でも多く取り扱いがあります。ただ、近年は個人旅行客をターゲットとしている傾向があるので、海外団体航空券を取り扱う航空会社が減少してきています。

手続き方法は国内チケット同様、旅行会社に電話で申し込み、発券期日までに代金を振り込めばokです。

国内団体航空券と同様に、国際団体航空券にもこのようなメリットがあります。

  • 予約時に搭乗者の名前なしに購入可能。最大人数で仮予約ができる
  • 半年前から予約可能

ただし、国際線は便数が限られるので、ハイシーズンの団体旅行向け割引チケットは取りづらいのがデメリット。さらに、一般客向けの航空券の方が安い場合があることは、前述の国内団体航空券と同様の仕組みです。

また、中学生以上の修学旅行生をターゲットとしたエアーチケットは、これらの団体航空券とはまた別枠の取り扱いとなり、こちらも団体航空券同様、金額的にお得なチケットである、とは言い切れません。

とはいえ、大人数でまとまった枚数の航空券を個人で手配するのはほぼ不可能です。特に海外となればなおさら。旅行会社にお願いするのがベストということですね。

※「団体旅行ナビ」からの問合せでは団体航空券のみの手配はできません。航空チケットのみの手配希望の場合は、旅行会社に直接お問合せください。

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電車の団体割引

電車の団体割引は?
JRの場合、8人以上の同一旅行客に団体割引が適用されます。

もし学生の団体旅行の場合、教職員が引率する旅行であると証明する「団体旅行申込書」が必要となります。割引率は一般客は違い、小学生以下が30%、中学生以上が50%、引率する教職員や付き添い人にも30%の割引が適用されます。

一般客の場合は時期によって割引率が異なってきます。

  • 1月11日~2月、6月、9月、11月、12月1日~12月20日:15%
  • 1月1日~1月10日、3月、4月、5月、7月、8月、10月、12月21日~12月31日まで:10%

また一般客には人数によって運賃が無料となる団体割引も!

31~50人までの団体の場合、1人分の運賃が無料になります。100人までが2人分、150人までが3人分と、増員するほど増えていく仕組みです。ただし、列車を団体専用とする場合は、団体料金の計算が異なりますので、ご注意ください。

電車の団体割引のやり方

JRみどりの窓口

団体割引の手続き方法は、JRの窓口に行って申し込むだけでOK。列車の貸し切りに関しても同様です。

予約申し込みは乗車日の9ヶ月前~14日前までにする必要があります。お座敷列車などの特別車を団体予約したい場合はさらに早まり、最低でも出発日の2ヶ月前までに予約しなければなりません。

新幹線の団体割引

新幹線の団体割引は?
新幹線も団体割引があります。

新幹線の団体割引は乗客8人以上からであることはJRの団体割引と同様です。この他にも「学生割引」は学生8人以上で適用されること、中学生以上が50%、小学生以下と教職員・付添人が30%の割引率になることは、新幹線もJRも変わりませんね。

JR同様に、新幹線の団体割引は、時期によって異なります。

3~5月、7~8月、10月、12月21日~1月10日までが10%、この期間以外が15%の割引きとなります(ただし団体で専用列車にすると割引率が変わる)。春休みやお盆、年末年始など、団体旅行シーズンはやはり割引率が少ないということですね。

また、運賃と特急料金が無料となる「無賃扱人員」割引ですが、新幹線でも一般客にのみ適用されます。

31~50名までの団体は1人分無料。51人以上の団体は50人増えるごとに1名分ずつ無料になる人数が増えます。例えば、100名は2名分無料、150名は3名分無料、となります。

団体割引は「乗車券」のみで「特急券」の割引は無い

新幹線は乗車券のみが割引対象

新幹線の団体割引で注意しなければならないのが、割引されるのは「乗車券」のみということ。

新幹線(普通車・指定席)に乗車するには「乗車券」+「特急券」の2枚の切符が必要ですよね。乗車券は新幹線に乗るための「運賃」で、新幹線以外の電車に乗るときに買ってる切符と同じです(例えば、山手線で東京駅から品川駅に行く、など)。

特急券は「特急運賃」で、乗車券にプラスして必要な切符です(指定席、自由席、グリーン車の3種)。こちらは新幹線以外にも特急列車では必要になります(成田エクスプレスなど)。

団体割引の場合は、列車の運賃である「乗車券」のみの割引になります。

例えば、東京から新大阪まで新幹線で行く場合、14,450円(乗車券8,750円+指定席特急券5,700円)かかるとします(2016年11月の料金)。

これに団体割引が適応されると、乗車券の8,750円が10%割引となり、13,575円(乗車券7,875円+指定席特急券5,700円)となるのです。

特急券を含めた全体料金からの割引ではないので、あらかじめご注意くださいね。

新幹線の団体割引のやり方

団体割引のチケット申し込み

申し込み方法もJR同様、窓口で申し込みをするだけでOK!

学生の団体の場合のみ、学校長が発行する「団体旅行申込書」が必要となります。こちらも、教員が引率すること、8名以上であることが条件となります。

また、団体割引の申込日は出発日の9ヶ月前~14日前までにする必要があります。ただし、14日前に申し込みをすれば、確実に団体券を取れると言う事ではありません。

新幹線の一般販売は出発の1ヶ月前から始まり、それ以降になると座席を確保するのはかなり厳しくなります。当然席が空いていることが前提なので、出発日が決まったらすぐに団体割引を申し込むのがおすすめ。

電車の場合は個人での申し込みも可能ですが、まとまった数の座席を確保するのはかなり困難。特に同じ車両でとなるとほぼ不可能です。

こちらも宿泊手配とともに、旅行会社にまとめてお願いしてしまえば幹事さんの負担が減ります。

※「団体旅行ナビ」からの問合せでは電車の団体チケットのみの手配はできません。旅行会社に直接お問合せください。

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宿泊施設に団体割引ってあるの?

冬の銀山温泉(山形)
冬の銀山温泉(山形)

ここまで交通機関での団体割引を見てきましたが、ホテルや旅館などの宿泊施設にも団体割引を設定しているところがあります。

「7~9名で一部屋に宿泊できる」といった、団体旅行に強い宿の多くが「団体特別料金」と題して宿泊費用をお得に設定しています。

団体料金は、宿泊人数や部屋数による場合がほとんど。「8名以上で宿泊料金を5%割引」「10室以上を同時に予約すると5%割引」「20室以上の予約で10%以上の割引」など宿泊施設によって、団体割引の割引設定は様々です。宿泊したいホテルや旅館に「団体旅行で宿泊したいんですが、団体割引ってありますか?」などと問いあわせてみましょう。

ただ、旅館・ホテルによっては、個人での申し込みの場合、大人数でたくさんの部屋を同時に予約することができないことがほとんどです。万が一、キャンセルになってしまった場合、宿泊施設側の負担も大きいからです。

このため「旅行会社を通して予約してほしい」といわれる場合がよくあります。団体旅行の場合は、旅行会社にまとめて手配した方がよりスムーズで、団体割引の適用も確実に受けられるということですね。

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団体割引の手配は、旅行会社におまかせ!

団体割引のすべてまとめ

団体旅行にまつわる団体割引について説明してきましたが、「こんなに事細かに団体割引があるなんて!」と驚いた方もいらっしゃるかもしれません。得する団体割引で賢く楽しい旅行にしたいものですが「旅慣れしてないし、どう予約したらいいのかわからない…」なんて声も少なくないのも事実です。

そんな方は、旅行会社に団体割引の手配をすべてやってもらいましょう!旅行会社には団体旅行専門の部隊がいるので、人数、予算を伝えればプランニングから面倒な予約まですべてやってくれます。

団体割引でお得に行けたはずの旅行が、個人手配では見逃してしまう可能性も。確実に団体旅行をお得な価格で行きたいなら、旅行会社に相談してみましょう。

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