2019年の干支は猪

218年から2019年へ、干支も犬からイノシシへバトンタッチ。春には年号も変わりますね。

さて、今回の「一生に一度の体験」では今年の干支にちなみ、「イノシシ」が名物のお店をご紹介したいと思います。

最近では「ジビエ(仏語:gibier)」ということばを、よく耳にするようになりました。

ジビエのひとつ「鹿肉」
ジビエのひとつ「鹿肉」

「ジビエ」とは、狩猟で取れた天然の野生鳥獣の食肉を意味することばで、シカや野鳥肉などが日本では知られています。

そして、今回ご紹介するイノシシ肉もまた、ジビエの1つ。

「ジビエ」ブームと言うべきか、ジビエ料理を提供するお店が増えてきた昨今、

今年の干支でもあるイノシシ肉を、新年会旅行やグループ旅行で味わってみてはどうでしょうか?

イノシシ肉というと「硬い、くさみがある」といったイメージを持たれる方も多いかもしれません。

でもその印象を裏切る、絶品イノシシ料理が食べられるお店をご紹介していきます。

イノシシ肉とはどんな味?おすすめポイントは?

イノシシ肉のロースト
イノシシ肉のロースト

そもそもイノシシは豚の原種。

豚肉が美味しいように、イノシシ肉もまた美味しいのです。

しかも、牛肉や豚肉に比べ、カロリーやコレステロールが低く、ビタミンB群が豊富に含まれています。健康的にも、優れた食材なんですね。

使い方も豚肉と似ていて、下記のイラストのような様々な料理に使われます。

イノシシ肉で食べられている部位解説

害獣被害に悩む自治体が、町おこしの一環としてジビエ料理に取り組む事例も増えています。

都心部でもジビエ肉をテーマにしたレストランを目にすることが増えてきました。でも、現地で鮮度のいいものをいただくのはまた格別!

では早速、旅先で味わえる「イノシシ料理」の名店をご紹介しましょう。

兵庫県丹波篠山地方の老舗「ぼたん鍋処 如月庵」

如月庵のボタン鍋
(写真提供:ぼたん鍋処 如月庵)

「ボタン鍋」と呼ばれる、料理名を聞いたことはありませんか?

イノシシ肉と野菜のお鍋なのですが、兵庫県丹波篠山(ささやま)地方の郷土料理として、今も数多くのぼたん鍋のお店が軒を連ねています。

そんな数ある丹波篠山のお店の中でもオススメなのが「ぼたん鍋処 如月庵」です。

通常醤油味ベースで味付けする「ぼたん鍋」ですが、このお店では、特製「栗入り味噌」で味付けされたぼたん鍋が食べられます。

このお味噌、栗や山椒、生姜などが入っていて、一度食べたらやみつきになること必至。

舌に残るピリッとした後味と、イノシシ肉の脂肪の甘さが合わさって、絶妙のハーモニーを奏でます。

イノシシ肉の臭みを全く感じさせない、贅沢な味で、心も体もホッカホカ!!

特製栗入り味噌の味付けが癖になるおいしさ
(写真提供:ぼたん鍋処 如月庵)

また如月庵では、重森三玲(しげもりみれい)が設計指導した庭園の美しい景色を眺めながら食べられるのも、魅力の1つ。

重森三玲は、京都の東福寺方丈庭園や光明院庭園、岸和田城八陣の庭 などを手掛けた岡山県出身の作庭家、庭園史研究家です。

如月庵の重森三玲設計指導による庭園
(写真提供:ぼたん鍋処 如月庵)

如月庵は篠山観光ホテル内にあるので、お食事だけではなく、宿泊することも可能

秋冬の期間限定ですが姉妹店「ぼたん亭」でも、「栗入り味噌のぼたん鍋」が食べられます。

こちらのお店は、「ぼたん鍋」と「でかんじょうどん」(豚肉の味噌煮込みうどん)の2つのメニューのみの潔さ。それだけ、味に自信がある証です!

体を芯から温める絶品鍋で、イノシシ肉との新しい出会いを楽しんでみてください。

=お店詳細=

ぼたん鍋処如月庵
住所:兵庫県篠山市北新町124-1
営業時間:11時~19時 ※17時〜は予約制
定休日:秋冬は年中無休、春夏はHPでご確認ください
電話:079-552-2400
「団体プラン」は要予約。100名まで対応可能です。
※お1人プラス2000円(税抜)でドリンク飲み放題(2時間で8名以上)も可能。ビール、焼酎、日本酒、ノンアルコールビール、ソフトドリンクを用意しています。
※この他、60名収容可能な宴会場、庭側の16名収納可能な個室もあります。

 

 

京都府左京区のフレンチバルでジビエ「ボタン」

カジュアルな雰囲気でジビエを味わえるフレンチバル
(写真提供:ボタン)

ジビエを食べさせるお店が増えてきたものの、日本におけるフレンチの世界でイノシシ料理を専門に扱うお店は希少です。

ご紹介する京都府左京区にある「ボタン」は、全国でも珍しい「イノシシ料理専門のフランスバル」。

カジュアルな雰囲気で、気軽にイノシシ肉を味わうことができる穴場の名店なんですよ。もちろん料理の味は絶品!

美しく、また上品な味に仕上げた料理たちは、「イノシシ肉は硬いのでは?」というイメージを覆します。

京都左京区の「ボタン」
(写真提供:ボタン)

お店のオススメ、イノシシの盛り合わせは、ハム、リエット、パテ、肉豆腐、ピクルスがセットになって1,900円。手頃な価格も嬉しいです。

木、金曜日の2日間は、ランチ営業もしています!!(イノシシ肉のカレーなどが出てきます)

(写真提供:ボタン)

イノシシ料理に一目惚れする、素敵なお店。「ボタン」のイノシシマジックを、ぜひ感じに来てください。

社員旅行の2次会で、気の合う仲間と訪れてもいいですね。

=お店詳細=

ボタン
住所:京都府京都市左京区聖護院山王町41
営業時間:17時~22時(L.O) /木・金のみランチ営業あり12時~14時(L.O)
定休日:日曜日
電話:075-761-8235

 

 

京都南部にある漁師の店「梅本商店」でジビエラーメン

ジビエラーメンが食べられるお店
(写真提供:梅本商店)

地元、京都府綴喜郡(つづきぐん)の猟師さんが腕をふるう「梅本商店」。京都と奈良を結ぶ「京都山城 多賀の里」にお店があります。

狭い店内には、連日お客さんが詰めかけます。

初めての人がまず頼むメニューは「イノシシラーメン」。

「初代イノシシラーメン」は300円、「2代目ノシシラーメン」は450円と、驚きの安さです。

値段の差は、使用する麺のグレードが違うそう。

出てくるラーメンはネギに、たっぷりのイノシシ肉が盛られ、上から振りかけられたゴマの風味がアクセントになっています。

少々甘めのさっぱりしたスープは、イノシシの肉から取っているのだとか。砂糖は一切使っていないそうです。

食べてみると、全く野獣くささがないイノシシ肉に驚くはずです。

その秘密は、猟師さんの調理法の賜物。華麗な肉さばきによって、イノシシ肉が持つくさみが出ないようにしています

そのお陰で、山盛りのイノシシ肉でもスイスイ食べられる!

他にもイノシシ肉のチャーハン、イノシシナポリタン、ぼたん鍋、そして衝撃の「ラスカル鍋」(アライグマの鍋)などユニークなメニューもあります。

気さくな店主との会話が楽しみながら、地元の滋味を味わい尽くしてください。

イノシシ肉や鹿肉の販売もしています。

=お店詳細=

梅本商店
住所:京都府綴喜郡井手町多賀下川42-1
営業時間:12時~19時
定休日:不定休
電話:0774-99-4302
※小さなお店のため、お鍋などは12人程度で一杯になってしまいます。
※二次会などで訪れてもいいですね。食材の関係もあるので、グループで利用する場合は、事前に電話で予約・確認してから来店ください。

 

 

2019年はイノシシを食べてパワフルに!

イノシシを食べてスタートダッシュの歳に

野山を駆け回り、たくましく育つ天然のイノシシ肉は、脂身と赤身のバランスが絶妙。

栄養価が高いわりに、ヘルシーなお肉は、生命力あふれる自然からの贈り物です。

2019年のスタートに合わせ、この機会にイノシシ料理の世界を探りに出かけましょう。パワフルな1年を送れること間違いなしです!

▼関連記事
国内団体旅行プラン・行き先選びのポイント
【団体旅行・グループ旅行】関西特集!人気の行き先・観光案内
兵庫への団体旅行やグループ旅行プランはこちら
京都への旅行プランはこちら

兵庫県丹波篠山へ1泊2日旅行観光モデルプラン

篠山城址
篠山城址の桜

ぼたん鍋処 「如月庵」のある、篠山市(ささやまし)は(2019年5月より丹波篠山市に変更予定)、兵庫県の中東部、丹波地域にあります。

篠山市と丹波市の2市からなる丹波地方は、旧丹波国として古くから京都との関係が深く、京文化の香りが残る場所。

旧丹波国は、古代はにおいて但馬・丹後を含めた広大な国でしたが、奈良時代に分割。全国にその名を知られる「丹波黒豆」「丹波栗」「丹波松茸」などの丹波ブランドで有名です。

舞鶴若狭自動車道を利用すれば、大阪まで約1時間程度。伊丹空港・宝塚へも40~50分程度でアクセスできます。

丹波篠山市のおすすめ観光スポットとグルメをご紹介しましょう。

篠山城址と御徒士町武家屋敷群

徳川家康が築城した篠山城址

徳川家康の命を受け、松平康重に築城させた篠山城址。外堀沿いには約1,000本の桜が植えられ、お花見の名所としても知られています。

馬出(まいだし=城兵の出入りを安全に行うための小さな曲輪のこと)の遺構が良く残っていることから、1956年に国の史跡に指定されました。

天守がなかった篠山城の中核をなす建物が篠山城大書院。江戸時代の木造建築様式を良く残した大規模な建物で、篠山城に関する資料を展示しています。

周辺には篠山市篠山伝統的建造物群保存地区があり、「御徒士町武家屋敷群」ひょうご風景は百選になっています。

御徒士町武家屋敷

旧安間家住宅(篠山市立武家屋敷安間資料館)は、1830年以降に建てられたもので、笹山藩主青山家の家臣だった家。

茅葺屋根の曲屋形式の母屋、瓦葺きの土蔵が当時のまま残され、当時の下級武士の暮らしを知ることができます。

江戸時代にタイムスリップした気分で街歩きも楽しいですね。

=施設概要=

■篠山城址大書院
住所:兵庫県篠山市北新町2-3
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
定休日:月曜定休(祝日は翌旧館)、年末年始(12/25~翌1/1)
電話:079-552-4500
入館料:大人400円、大高生200円、小中学生100円
★甲冑・忍者着付け体験 大人用1,000円・子ども用500円・忍者500円(完全予約制・当日可)

■武家屋敷安間家史料館
住所:兵庫県篠山市西新町95番地
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
定休日:月曜定休(祝日は翌旧館)、年末年始(12/25~翌1/1)
電話: 079-552-6933
入館料:大人200円、大高生100円、小中学生50円
★おまっちゃ体験 梅コース400円・竹コース600円(要予約)・松コース2,500円(要予約)

※団体は30名以上で割引あり、歴史美術館、武家屋敷安間家史料館、青山歴史村とセットで2日日間有効の共通入館券もあります。

※青山歴史村では香り遊び体験、歴史美術館では王子山焼の箸置きづくり体験もできます。

兵庫陶芸美術館と立杭陶の郷(すえのさと)

丹波焼の里
丹波焼の里

丹波篠山といえば「丹波焼」。瀬戸や常滑、信楽、備前、越前とともに日本六大古窯の一つとして知られています。

丹波焼は日用雑器として、素朴で飾り気のない実用的な器を作ることで有名。素朴で野趣味あふれる色合いや絵柄が魅力です。現在では「丹波立杭焼」として国の伝統的工芸品指定にななっています。

「立杭陶の郷」は、豊かな里山風景が広がる丹波伝統工芸公園の中にあります。丹波焼の登り窯や陶芸教室、陶器を販売する窯元横丁の他、古丹波の名品コレクションなどを楽しむことができる施設です。

社員旅行や学校の教育旅行などで、丹波焼の陶器づくりにチャレンジしてもいいですね。

もう一つ、立ち寄ってほしいのが「兵庫陶芸美術館」

地元丹波焼はもちろん、青磁で有名な三田(さんだ)焼、丈夫で割れにくく使い込むほどに風合いが増す東山(とうざん)焼、透き通るように美しい白磁の出石焼など、兵庫県を代表する陶磁器を集めた美術館です。

=施設概要=

■立杭陶の郷
住所:兵庫県篠山市今田町上立杭3
開館時間:4月~9月は10時~18時、10月~3月は10時~17時
休館:12月29日~1月1日、臨時休館あり
電話: 079-597-2034(陶芸教室は079-506-6027)
入館料:高校生以上200円、小中学生50円
※20名以上で団体割引あり、団体で陶芸体験希望の場合は要予約。

■兵庫陶芸美術館
住所:兵庫県篠山市今田町上立杭4
開館時間:10時~18時(季節によって変動あり)
定休日:月曜定休(祝日は翌旧館)、年末年始(12/31~翌1/1)
電話: 079-597-3961
入館料:展覧会ごとに異なる

丹波篠山で食べたい特産品や郷土料理

丹波篠山を代表する丹波栗
大きな実をつける丹波栗

丹波篠山地方は、古くからイノシシ狩りが盛んで、冬の夜明け頃に漁師たちが山へ入り、仕留めた獲物を持ち帰って食べられてきました。

お皿に盛りつけた鮮やかな猪肉の様子が、まるで牡丹の花が咲いたようといわれ「ボタン」と呼ぶようになったとか。また、江戸時代に獣肉食を禁止されたことから「山クジラ」と呼ぶ場合も。

みそ仕立ての猪鍋は伝統的な郷土料理として親しまれ、地元民のソウルフードにもなっています。

この他、サバずしや黒豆料理、丹波栗料理などが丹波を代表する料理。訪れた際は、ぜひ味わって帰りましょう。

■丹波篠山1泊2日旅行モデルプラン
<1日目>
大阪発→フォレストアドベンチャー丹波ささやま→→ランチ→→篠山城大書院→→武家屋敷安間家史料館→→篠山観光ホテル「食事処 如月庵」で宿泊宴会
<2日目>
兵庫陶芸美術館→→立杭陶の郷で陶芸体験→→大阪着

 

この他、京都旅行のおすすめプランや料金もプロがオリジナルで提案してくれます。「団体旅行ナビ」からお気軽にご相談ください。

団体・グループ旅行は「団体旅行ナビ」にお任せ!

参加旅行会社一覧

団体旅行 無料一括見積り