バリアフリーな旅

車椅子の友人がいる。一緒に旅行がしたい!

それもアクティブに、一緒にスポーツを楽しめるとっておきの旅行が!

車イスの友人と一緒にスポーツを楽しむ旅
(C)一般社団法人ゼログラヴィティ

ということで今回の「一生に一度の体験」は、“バリアフリーなスポーツ施設”でできる、とびきりの体験をご紹介します。

視覚や聴覚に障害がある方、高齢者の方、車椅子ユーザーも一緒になって旅行やスポーツを楽しめる情報が満載です。

一緒に空を飛ぼう!ブルースカイ沖縄「モーターパラグライダー」

バリアフリーで楽しむパラグライダー
(C)スカイスポーツプランニング ブルースカイ

沖縄といえば、突き抜けるように青く透きとおった海と空が思い浮かびます。

この海と空を満喫できるオススメのスポーツが「モーターパラグライダー」。

エンジンがついたパラグライダーで、空へ舞い上がるスポーツです。

「モーターパラグライダー」は一般のパラグライダーと違い、砂浜などの平地から海上上空をフライトできるのが特徴です。

美ら海の絶景スポットでモーターパラグライダー体験を行えるのは、「スカイスポーツプランニング ブルースカイ」。

オーナーの安次嶺さんは、「健常者も障害者も鳥のように空を飛べる感動を体験してほしい」とブルースカイ沖縄を設立しました。

車椅子でも利用できる特別なハーネスを開発したり、視覚や聴覚に障害がある方の利用も、積極的に受け入れています。

車椅子でも楽しめる!モーターパラグライダー体験

車イスで飛ぶモーターパラグライダー
(C)スカイスポーツプランニング ブルースカイ

モーターパラグライダーは、プロペラを背負ったベテラン操縦士と共にフライトします。

車椅子だからといってフライトが仰々しくなることはなく、いたってシンプルに飛び立ちます。

モーターパラグライダー体験の流れ

  1. 砂浜まで行く(車椅子、または付き添いの方に運んでもらう)
  2. フライトハーネスに乗る
  3. 操縦士と一緒にハーネストなどを装着
  4. 操縦士が砂浜を助走し、空へ飛び立つ(プロペラ起動)
  5. 写真撮影など、空を堪能
  6. プロペラを止め、風に乗って砂浜に着陸(スタッフが砂浜でキャッチ)

車椅子の友人とモーターパラグライダー体験。

2人でゆったりと沖縄の空へ舞い上がるのは、どんなに気持ちが良いでしょう。

沖縄で積極的に進められている「バリアフリー」の旅

(C)スカイスポーツプランニング ブルースカイ

沖縄では、現在障害者や高齢者が利用しやすい施設の整備が進められています。

バリアフリーな宿泊施設や公共交通の情報を、ネットを通じて発信するサービスも始めました。

ご紹介したモーターバラグライダーの他にも、障害者も利用できるマリンスポーツや介護タクシー会社、バリアフリーな観光モデルコースなどを検索することができます。

沖縄の雄大な自然をすべての人に体感してほしい。沖縄にはそんな心意気があります。

山形でも空を飛ぶ爽快さを!「パラグライダー体験タンデムフライト」

パラグライダー体験
(C)ソアリングシステム パラグライダースクール

テレビにも取り上げられたことがあり、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

車椅子でパラグライダーに挑戦し、その経験を生かし、一般社団法人山形バリアフリー観光ツアーセンターを設立した加藤健一さん。

ご紹介する「ソアリングシステム パラグライダースクール」での車椅子パラグライダー体験も、加藤さんがサポートをしています。

山形県の緑広がる置賜盆地を、風に乗って舞い降ります。高度差は300m。

車椅子利用者目線で整えられた、バリアフリー完備のログハウスやトイレなど、周辺設備も安心して快適に利用できます。

初心者でも安心!経験豊富なタンデムマスターと一緒にフライト

タンデムフライト
(C)ソアリングシステム パラグライダースクール

経験豊富なタンデムマスターと共にフライトします。

離着陸する山頂は、広い敷地と整えられた芝で車椅子でも利用しやすい作り

駐車場も隣接されており、山頂への移動も容易です。

パラグライダー体験タンデム(二人乗り)フライトの流れ

  1. 山頂へ行き(車で行けます)、専用の車椅子に乗り換える
  2. タンデムマスターと一緒にハーネスなどを装着
  3. 風などの条件が整ったところで操縦士が斜面を助走、空へ飛び立つ
  4. 空を堪能
  5. 着陸

その日の気象条件や各人の障がいの度合いにあった、きめ細やかなサポートを行っています。

そのためフライトは、1日に多くて2人、それも半日から長いと1日かかることもあります。

でもそれは、一人一人に合ったサポートを考え、みんなで応援してくれている証でもあります。

「一歩踏み出せば、かなえられることはたくさんある」。

加藤さんの言葉通り、車椅子の友人を勇気付ける1歩を踏み出せるような気がします。

ソアリングシステム パラグライダースクールでは、「障害」ではなく「障がい」という表記を行い、「害」ではないんだよというメッセージを発信しています。

山形でも安心して楽しめる「バリアフリー」の旅

山形で一緒に楽しもうバリアフリー旅
(C)ソアリングシステム パラグライダースクール

山形県のバリアフリー観光を進めるため、「やまがたバリアフリー観光サポートサイト」というHPが作られました。

バリアフリーな観光、宿泊、食事、買い物等の情報を載せているので、旅行前の計画に役立ちます。

介護が必要だから、障がいがあるから、と旅行やスポーツを諦めないでくださいね!勇気をもって一歩踏み出してみませんか?

今度は海の中で無重力を体験しよう!ゼログラヴィティのマリンリゾート体験

バリアフリーなダイビング体験
(C)一般社団法人ゼログラヴィティ

「ゼログラビティ」とは無重力のこと。

その名の通り、海という無重力の場で、ダイビングなどの様々なマリンアクティビティを楽しめるのが、「一般社団法人ゼログラヴィティ」です。

完全バリアフリーなマリンリゾート施設として、2016年にオープンしました。

建設地は、「マリンスポーツをするならココ!」と太鼓判を押したくなる奄美大島。

「一般社団法人ゼログラヴィティ」ではは、マリンスポーツを楽しむだけでなく宿泊や食事も完全バリアフリー対応で楽しめます。

施設内にひかれているマット1枚とっても、車椅子で利用しやすいものをと徹底しています。

「誰もが安心してマリンスポーツを楽しめる施設にしたい」設立者の熱い思いを感じずにはいられません。

車椅子専用エレベーター付き大型ボート
(C)一般社団法人ゼログラヴィティ

そして特筆しておきたいのが、ゼログラビティが開発した、(恐らく日本初の)車椅子専用エレベーター付き大型ボートである「ゼログラビティI号」。

車椅子のまま乗船できる特注の船
(C)一般社団法人ゼログラヴィティ

座ったまま(つまり車椅子に乗ったまま)海に入ることができる特別製で、ダイビングの入水はこのエレベーターのおかげで、通常よりもはるかに簡単でスピーディーに行えるようになりました。

健常者ももちろん利用OK!マリンスポーツをバリアフリーに楽しもう

(C)一般社団法人ゼログラヴィティ

ゼログラビティでは、障害者、健常者問わず様々なマリンスポーツ(およそ15種)を体験できます。

  • スノーケリング
  • スキューバダイビング
  • カヤック
  • ホエールウォッチ
  • クルージング  など

体験の一例としてスキューバダイビング体験の流れを説明しましょう。

スキューバダイビング体験の流れ

  1. 車椅子でも利用できる施設内のプールで水に慣れる
  2. 車椅子に乗って船に乗船
  3. 車椅子専用エレベーターで、インストラクターと共に海に入る
  4. エレベーターが降下し、海の中へ
  5. 美しい海を堪能
(C)一般社団法人ゼログラヴィティ

各アクティビティに専門のインストラクターがつきサポートしてくれるため、安心して海や大自然を満喫できます。

通常の宿泊所以外にもヴィラに泊まれたりBBQができたり、旅行として楽しむ要素にも気を使っています。

車椅子を普通のこととして受け入れてくれる温かいスタッフのサポートで、周りに気を遣う必要なく、車椅子の友達と一緒にグループ旅行をのびのびと楽しんできたいです。

奄美大島でグループで楽しむ「バリアフリー」の旅

奄美大島のバリアフリー旅行情報
(C)一般社団法人ゼログラヴィティ

「かごしまバリアフリー観光」では、交通や宿泊施設などのバリアフリー情報を検索することができます。

まだまだバリアフリーが進んでいない面もありますが、「ゼログラビティ」の設立を期に、バリアフリーについて見直されるようになってきました。

バリアフリーで楽しめるスポーツ施設まとめ

「障害者」という言葉を聞くと何だか構えてしまったり、おおごとのように感じてしまいます。

でも実際にそうした友人を持ってみると、「特別」という感覚は消えていきます。

「障害」という言葉に踊らされて、心にバリアーを張っているのは、案外自分自身だったりするのかもしれません。

ご紹介したような施設の利用は、「障害」という言葉を吹き消して、みんなで一緒にショッピングや旅行を自然に楽しみたいという思いを、もっと当たり前なものにしてくれるはずです。

車椅子を利用しているメンバーが一緒でも楽しめる、グループ旅行やゼミ・サークル旅行の企画や実施を「団体旅行ナビ」がお手伝いします。

車椅子での移動を想定した交通機関の手配やバリアフリーな宿泊施設、今回紹介したようなスポーツ体験プログラムなどを一緒に組み立てていきますよ。

なんのためらいもありません。さあ、一緒に素敵な旅行を楽しんできてください。

施設概要

■スカイスポーツプランニング ブルースカイ

ホームぺージ

 

 

 

住所:〒901-2401 沖縄県中城村久場1943番地
電話:098-942-3600
体験料金:フライト時間10分間 7才以上 10,000円(税込)/ 6~3才迄 8,000円(税込)
申し込み方法:HPの問い合わせフォームより

<ご注意>

  • 車椅子の方は年齢制限40歳までとなっております。
  • 安全面を考慮し、風速5m以上、体重制限60㎏以下の条件のみフライト可能です。
  • 予約受付時に、お身体の状況をお伺いさせていただきます。その際、ご参加いただけないこともございます。

 

■ソアリングシステム パラグライダースクール

ホームぺージ

 

 

 

住所:山形県南陽市椚塚1970-4
電話:0238-40-2149
体験料金:20,000円(税別)
申し込み方法:一般社団法人山形バリアフリー観光ツアーセンターを通じて申し込み

<ご注意>

  • どのような障がいにも対応できるわけではなく、ごく簡単に言えば「背もたれのない椅子に座って肩を強めにゆすられても姿勢を保っていられる」程度の身体能力は必要です。
  • 予約受付時には身体の状況をお伺いして、フライトが可能かどうか、また必要な援助の調整を行ないます。さらにご家族・主治医のご承諾をいただいた上で実施しています。

 

■ゼログラヴィティ

ホームぺージ

 

 

 

住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町清水122
電話:0997-76-3901
体験料金:https://zerogravity.jp/pricetable.php
申し込み方法:HPの問い合わせフォームより

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