
2020年に南長崎花咲公園内にオープンした「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」。手塚治虫さんや藤子不二雄Ⓐさん、藤子・F・不二雄さん、赤塚不二夫さんなど、日本を代表するマンガ家たちが若き日を過ごしたアパート「トキワ荘」を再現したものです。

1階は企画展示室・マンガラウンジ、2階は「トキワ荘」をリアルに体験できるフロアとなっており、マンガ好きな方はもちろん、当時のアパートにタイムスリップしたような気分が味わえます。

今回は2025年8月2日(土)~11月24日(月・祝)で開催される特別企画展 手塚治虫「ガラスの地球を救え」を取材。企画展の見どころとともに、「トキワ荘マンガミュージアム」の見どころなども合わせてご紹介したいと思います。
「トキワ荘マンガミュージアム」の見どころは、細部までこだわりぬいた再現性

手塚治虫さんたちが暮らした「トキワ荘」は、かつて豊島区椎名町(現・南長崎)にありました。老朽化が進み、解体されてしまいましたが、ミュージアムでは写真・文献などの調査により忠実に建物を再現。

1950~60年代の当時のマンガ家たちの部屋や暮らしぶりなどを再現し、当時の生活を体験することができます。
ミュージアムの入口は当時の玄関・階段を再現

「トキワ荘マンガミュージアム」の入口を入った瞬間から、まるでタイムスリップしたかのような懐かしい空間が広がっています。建物内はマンガ家たちが暮らした1960年代当時の風合いを見事に表現。
在りし日のトキワ荘の様子が伝わってきます。
トイレ・キッチンが共同の昭和なアパート暮らし

アパートの部屋にはトイレ・キッチンは付いてなくてすべて共同(風呂はなし)。大学生当時、同級生やサークルの先輩たちが暮らしていたアパートでの記憶が蘇りました。
共同炊事場の調理台に置いてあるラーメンどんぶりは、トキワ荘の住人たちが通った中華料理店「松葉」から譲り受けて設置された本物。細部まで徹底してこだわっています。
マンガ家の部屋を再現し、原稿の書き方や道具なども紹介

各お部屋ではマンガ家の暮らしやトキワ荘の歴史、道具、プロの描き方を紹介する展示が行われていました。4畳半いっぱいに置かれたテーブルやタンス、テレビ、生活道具など、当時の暮らしぶりが伝わってきます。
常設展示室ではトキワ荘と椎名町の歴史も紹介

椎名町駅周辺は「池袋モンパルナス」と呼ばれ、芸術家などが住んだ場所として知られています。マンガ家たちが暮らした昭和30年代頃は全長500m以上もの多種多様な店舗が立ち並ぶ商店街も。
また、旧・長崎村の村社である「長崎神社」の例大祭など町が賑わう様子などを懐かしい写真とともに紹介されていました。
「トキワ荘」に次々とマンガ家が集まるようになったのは手塚治虫さんがきっかけだったといわれており、瞬く間にマンガ文化の最先端を担うメンバーが集う場所へ。マンガ家たちが退居した後、一時はバスツアーも行われるなど人気スポットとなりました。
現在の椎名町駅周辺は徒歩圏内で池袋があり、目白にも近いことから魅力的な住宅地となっています。
マンガ家と出版社が連絡を取り合った電話ボックスも再現

「トキワ荘マンガミュージアム」がある南長崎花咲公園内には、歩道に面した場所にトイレと電話ボックスが設置されています。
こちらは「トキワ荘」の近くにあった落合電話局をイメージしてつくられたもの。電話ボックスはマンガ家と出版社が連絡を取り合うときに使われたものを再現しています(実施の通話はできません)。
南長崎花咲公園内にはモニュメントも

「トキワ荘マンガミュージアム」がある南長崎花咲公園内には、トキワ荘のヒーローたちのモニュメントや過去に行われてきた企画展のあゆみを紹介するパネル、木造アパートの外観や内観の写真なども展示されています。

また、マンガの聖地・椎名町を街歩きしながら当時の雰囲気を楽しむ地図もありますので、ぜひのんびりと散策してみてはいかがでしょうか。
「トキワ荘マンガミュージアム」開館5周年記念、特別企画展 手塚治虫「ガラスの地球を救え」

日本のマンガとアニメの礎を築いた“マンガの神様”である手塚治虫さん。1946年のデビュー以来、一貫して「生命の尊さ」「自然の素晴らしさ」をご自身の作品の中で繰り返し訴え続けてきました。

手塚治虫さんのエッセイ集『ガラスの地球を救え 二十一世紀の君たちへ』には、2015年に国際サミットで採択されたSDGsと共鳴する内容が数多く含まれていることから、時代がようやく手塚さんに追い付いてきた、という感じでしょうか。

今企画展は「鉄腕アトム」「火の鳥」「ブラック・ジャック」などの直筆原稿約110点を展示しながら、『ガラスの地球を救え 二十一世紀の君たちへ』の中で綴られている「生命の尊さ」や、「環境破壊で危機にひんしている地球を救おう」というメッセージを力強く感じさせる展示会となっています。

Information
特別企画展 手塚治虫「ガラスの地球を救え」
会期:2025年8月2日(土)~11月24日(月・祝)
開館時間:10時~18時(入館は17時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
特別観覧料:大人500円、小中学生100円
※入館特典:缶バッジ付き(全4種から1つプレゼント)

※空きがあれば、予約なしでも入館できますが、事前予約がおススメ。大型バス駐車場(2台分)がありますが、利用する場合は必ず事前に連絡すること。

■取材協力
豊島区立トキワ荘マンガミュージアム
住所:東京都豊島区南長崎3-9-22
問合せ先:03-6912-7706
入館料:特別企画展開催期間中は全館有料
観光バス駐車場:2台分あり(要予約)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替期間
トキワ荘マンガミュージアムと合わせてぜひ楽しみたい池袋周辺観光
トキワ荘マンガミュージアム以外にも魅力的なスポットがたくさんある池袋周辺。日帰りバス旅行でぜひ巡って欲しい近隣観光スポットをまとめてみました。
「サンシャイン水族館」「てんぼうパーク」などがあるサンシャインシティ

「サンシャイン水族館」は日本初の都市型高層水族館。ビルの屋上でペンギンが空を飛んでいるように見える「天空のペンギン」や「カワウソたちの水辺」、「海月空感」などユニークな展示で注目を集めています。

海抜251mから見渡す大パノラマが広がる「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」、人気アーティストとのコラボレーション作品やオリジナルアロマが香るヒーリング作品など、様々なエンタテインメントプラネタリウム作品を上映する「コニカミノルタプラネタリウム」など、エンタメ施設がたくさん。
「NANJYATOWN」やショッピングセンター、フードコート、ホテルなども集まっており、1か所で存分に楽しめます。
ミステリーファンならたまらない「旧・江戸川乱歩邸」

立教大学に隣接する場所にある「旧・江戸川乱歩邸」は2025年5月にリニューアル。江戸川乱歩の旧蔵書や直筆原稿、資料、ミステリー作品のトリックを体系化した欺瞞系譜など、これまで展示されてこなかった貴重な所蔵資料も閲覧できる、大変貴重なスポットとなっています。
フランク・ロイド・ライトが設計した「自由学園明日館」
「自由学園明日館」は1921年(大正10年)に、フランク・ロイド・ライトの設計により建設されたものです。1997年に国の重要文化財の指定を受けています。
結婚式場としての貸出の他、撮影やイベントなどで使われることも。見学時間内であれば自由に建物の中を見ることができます。
少し足を伸ばして巣鴨地蔵通りで食べ歩き、飲み歩き

JR巣鴨駅から都電荒川線・庚申塚駅まで続く約800mの間に、約200軒のお店が軒を連ねる巣鴨地蔵通商店街。「おばあちゃんの原宿」と呼ばれ、とげぬき地蔵尊 高岩寺があり、いつも行列が絶えません。
旧中山道であり、江戸中期から現在に至るまで商業が信仰の場として栄えてきました。近くには国の名勝「六義園」や「旧古河庭園」「飛鳥山公園」などがあり、四季折々の楽しみ方ができます。
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