由布島にある看板

家族で石垣島3泊4日旅行。3日目は八重山観光フェリーが催行する日帰りツアーに参加しました。

西表島のオプショナルツアーとして、カヌーやトレッキング、SUP体験、キャニオニングなど魅力的な内容がたくさんあるにもかかわらず、年齢制限(65歳まで)に引っかかってしまう私たちに選択肢はありません。

せっかくならということで、西表島・由布島・竹富島を1日で巡る王道のゴールデンコースを予約。「おきなわ彩発見NEXT」が適用されるので、またまたクーポンをゲットだぜ。

ちょっと盛りだくさんなので【前編】【後編】に分けてお伝えしていきます。

1日目の旅程

成田空港からピーチで石垣島へ→石垣島でレンタカーを借り、夕飯と朝食の買い物へ(マックスバリュー)→宿泊先「みぃふぁいゆ~石垣島」にチェックイン→夕飯→露天風呂でくつろぐ→就寝

1日目の様子はこちらから≫

2日目の旅程

朝食→レンタカーで吹通川へ移動→マングローブカヌーを楽しむ→川平湾へ移動→グラスボートでクマノミやウミガメを見る→ランチ→御神崎灯台で船越栄一郎さんごっこを楽しむ→カフェで一休み→「みぃふぁいゆ~石垣島」で休憩→夕飯→星空ツアーに参加→就寝

2日目午前中「吹通川のマングローブカヌーツアー」の様子はこちら≫
2日目午後「川平湾グラスボート」「御神崎灯台」「星空ツアー」の様子はこちら≫

3日目の旅程

朝食→石垣島港から八重山フェリーで西表島・由布島・竹富島のゴールデンコース日帰りツアー(おきなわ彩発見NEXT適用)に参加→夕飯→露天風呂でくつろぐ→就寝

3日目午後「仲間川マングローブクルーズ」「竹富島水牛車観光」の様子はこちら≫

4日目の旅程

朝食→白保海岸へドライブ→レンタカーを返却→石垣島空港でランチ・買い物→ピーチで成田空港へ→帰宅

白保海岸でまったりした最終日≫

八重山観光フェリーの離島ツアーでも1番人気、添乗員さん付きで3島周遊

ユーグレナ石垣港離島ターミナル

石垣島は八重山諸島の玄関口。ここから西表島・竹富島・小浜島・黒島・鳩間島・波照間島・与那国島の八重山諸島に浮かぶ7つの島へ船便が運航しています。

八重山諸島へはフェリーや高速船で

西表島には「大原港」「上原港」と2つの港があり、高速船とフェリーが運航。安栄観光・八重山観光フェリー・石垣島ドリーム観光の3社で、安栄観光と八重山観光フェリーは共同運航しています。

離島めぐりをしたい場合、利便性が高いのが大原港。ゆっくり滞在してアクティビティを楽しむなら上原港が便利だそうです。

八重山観光フェリーの乗船券売り場

今回のツアーでは「大原港」へ入港し、そこから観光バスで島内を移動。由布島へ水牛車で渡ることになっています。

Information

八重山観光フェリー
住所:沖縄県石垣市美崎町1番地 ユーグレナ石垣港離島ターミナル内
問合せ先:0980-82-5010
★今回参加したツアーは「てぃーだコース」のうち、西表島・由布島・竹富島3島めぐり(昼食付/水牛車/マングローブ遊覧船/竹富島水牛車観光プラン)です。

フェリーに乗る前においしいと評判の「マリアシェイク」いただきます

石垣港離島ターミナルにある「マリヤシェイク」

みぃふぁいゆ~石垣島」のオーナーさんイチオシがこの「マリヤシェイク」。ユーグレナ石垣港離島ターミナルにある「七人本舗(ななぴとほんぽ)」で購入できます。

マリヤシェイクは石垣島で自社牧場を営むマリヤ乳業が提供。私はプレーンにプラスマンゴー、娘はシナモントッピングしたものにしました。

ともかく牛乳のフレッシュな風味がそのまま活かされていておいしい!感動して帰りの新石垣空港でダメ押しで購入してしまいました・・・。

ここで一つ、注意点があります。西表島・由布島・竹富島ともアクセスが限られる離島です。旅行中にゴミを捨てるのは厳禁(八重山観光フェリー・添乗員さんより)。

ということで、マリヤシェイクは石垣港離島ターミナルで飲んで、ゴミを捨ててからツアーに出発することをおすすめします。

いざ出発!竹富島・小浜島・黒島などを眺めながら約1時間の船旅

石垣港離島ターミナルからフェリーで出発

フェリーに乗船していざ出発。船は竹富島の脇を走り、小浜島・黒島の間を抜けるように西表島・大原港へ向かいます。

天気も良いので甲板に上がり、景色を楽しむことにします。

フェリーからの眺め

八重山諸島は大小23の島があり、中心になるのが石垣島。その他、有人島としては竹富島、西表島、由布島、鳩間島、小浜島、黒島、新城島、波照間島、与那国島があります。

新城島へはフェリーなどでの定期便はありません。

海の色の変化に心を奪われます

途中、深さが変わるところでエメラルドグリーンから藍色へと海の色が多彩に変化していきます。眺めていても全然飽きず、あっという間の船旅。

フェリーは大原港へ到着です。

大原港からは観光バスに乗換え、由布島に出発するポイントへ移動

西表島観光のためバスに乗り込む

港には西表島交通の観光バスが待っていました。ツアーのメンバーと共にバスに乗り込みます。

しかし、このバスのドライバーさん、只者ではなかった!バスを運転しながら巧みに西表島の解説や観光スポットなどをガイドしてくれました。

西表島は島の約90%が亜熱帯のジャングル。雨が多く、高温多湿の気候で、沖縄県最大の河川である浦内川をはじめ数多くの河川や沢が発達した水の豊かな島です。

道路は島の東半分にしかなく、ちなみに信号は1基のみ。島のほぼ全域が西表石垣国立公園に指定されています。

ドライバー兼バスガイドも務める

八重山諸島、特に離島では真水の確保が難しく、海水を淡水化して利用するところが多いとのこと。その中で豊富な降水量を誇る西表島では、海底パイプラインを引いて小浜島や黒島などに供給しています(竹富島は石垣島からも供給を受けているようです)。

西洋のガラパゴスとも呼ばれ、天然記念物であるイリオモテヤマネコが生息していますが、道路の飛び出しによる事故が絶えないようです。

このため、道路の下に動物用のトンネル(アンダーパスやネコボックスと呼ばれている)を設置。また、車が走ると振動がする舗装をあえてすることで、イリオモテヤマネコ飛び出しを防いでいるとおっしゃっていました。

大原港から約20分で由布島水牛車乗り場へ到着

由布島水牛車乗り場

由布島へ渡る「由布島水牛車乗り場」に到着しました。ここからおなじみの水牛車に揺られ、由布島へ渡ります。

由布島は西表島の東約0.5 kmに位置し、与那良川から流れ出た砂が海流で運ばれ、堆積してできたものだそうです。周囲2㎞、海抜1.5mという小さな島。

深さ1.5m以内を掘ると真水が出るそうですが、それ以上掘ると海水が湧きだすとのこと。4万本近くのヤシ類を中心に亜熱帯の樹木や花々が生い茂り、東海岸はビーチ、西側は西表島まで続く浅瀬にマングローブが茂る植物園の島です。

もともとは無人島でしたが、蚊のいない由布島に稲作農家が移住しはじめ、終戦直後にはなんと最大300人余りが住んでいたとのこと。農耕用で活躍していたのが水牛です。

しかし、1969年(昭和44年)のエルシー台風被害でほとんどの島民が西表島へ移転。唯一残ったのが故・西表正治おじい夫妻です。

「島をパラダイスガーデンへ」のロマンスを描きながら1頭の水牛で土や堆肥を運び、ヤシや花を植え続け、手作りの楽園を造り上げたとのこと。現在は株式会社由布島として植物園などを運営しています。

水牛に揺られ、三線の音色に導かれて由布島へ

海を渡る水牛車
手前が水牛のいちろう君、奥がみらい君(ゆうたくんと同じ歳)

私たちが乗せていただいた水牛車をひっぱるのは、3歳から働いている大ベテランのゆうたくん16歳。水牛はほぼ汗をかけないため(鼻さきのわずかな部分のみ)、水浴びをすることで体温を下げています。

水牛はとても賢い動物で、水牛車をひっぱり、お客さんを案内することは自分の仕事であると自覚してます。おじさんが迎えに行くと、ちゃんと池から上がってきてついてくるといっていました。

また、水牛は水の中でなければおしっこなどはしないそうです。とても人慣れしていますが、デリケートな生きものなので直接触ったりしないように注意を受けました。

10人余りを乗せて海の中を渡る水牛車。彼らはとても力持ちで約3トンの重さを引っ張ることができるそうです。なので、10人ぐらい乗せても実はラクラク!?

水牛車の中ではおじさんが三線を引きながら歌を歌ってくれて雰囲気たっぷり。皆さんもぜひ西表島を訪れたら、水牛車に揺られて由布島へ渡ってみてくださいね。

由布島をぶらり散歩、ふれあいや写真撮影OKの水牛「ルイくん」もいます

由布島観光&ランチタイム

水牛車を降りて由布島観光へ。こちらでお昼ご飯をいただくことになっています。

どうやら由布島、オーバーツーリズム気味だったそうで、当初の予定だと仲間川マングローブクルーズが先だったのですが、由布島観光を先にすると予定変更。園内レストランで昼食を早めにとることになりました。

由布島を散策

それまでは島内を散策することにします。

水牛の池
水牛の池

水牛乗り場のすぐ脇には、水牛たちがのんびりとくつろぐ池がありました。運がよければ赤ちゃん水牛に会えるかも!?この日はいませんでした。

ブラブラ散策すると「おじー飛び出し注意」の看板が!?

おじい飛び出し注意の看板

実はさとうきびを収穫するのってとっても重労働なのだそうです。疲れたおじいが釜をもってフラフラ飛び出してくる!?かもしれないということで立てた看板だとか(添乗員さん談)。

この立て看板がウケて、由布島の売店で「おじー飛び出し注意」グッズが販売されていました。旦那がさっそくTシャツを購入・・・。

由布島小中学校跡地
由布島小中学校跡地

島内にはかつて大勢の人が暮らしていた痕跡が残されています。由布島小中学校跡地もその一つ。

気仙沼から流れ着いたサインも

また、東日本大震災の時に海へ投げ出されたと思われる「気仙沼市 路肩注意」のサイン。なんと、由布島まで運ばれてきたそうです。

マンタの浜
マンタの浜

マンタの浜へ到着。ここからは小浜島を遠望できます。せっかくなのでしばし、波の音に癒されてください。

すぐ近くにはコーヒーや八重山の地ビール、手作りジェラートを提供する「由布島茶屋」があります。

ちなみに由布島と小浜島の間の海はマンタの通り道なのだそうで、「マンタの浜」と名付けたそうです。

モモタマナの木
モモタマナの木

上写真はモモタマナの木で、シダ類のオオタニワタリが着生しているそうです。モモタマナは別名コバテイシ、沖縄では「クワディーサー」と呼ぶそうです。

コバテイシともいう

この他、園内には「蝶々園」があり、日本最大の蝶「オオゴマダラ」がいるとのこと。黄金色の蛹が見えるかも、といわれていたのですが、水牛ルイ君との記念撮影を優先してしまいました・・・。

水牛ルイ君と記念撮影

お仕事をしている水牛に触れることはNGなのですが、ルイくんだけ特別にふれあい体験が許されています。勤務時間は10時30分~15時まで。

この後、大勢のお客様が来島するとのことで、大急ぎで記念撮影してもらいました。

由布島のランチ、とてもヘルシーでおいしい!

由布島のランチ「幕ノ内弁当 アカバナ」

団体でのお食事だったのであまり期待せずにいたのですが、これが大当たり。とてもおいしい幕の内弁当でした。

  • 西表島産・黒紫米入ごはん(コクマイ・古代米)
  • 季節のお吸い物(この日はアーサー汁)
  • 酢の物または海ぶどう
  • 沖縄黒糖煮(鴨・豚)
  • ミミガーシークヮーサー風味
  • 漬物
  • アンダー味噌
  • 野菜の天ぷら 季節の揚げ物 ウムクジ―(紅いもを米粉で和えて揚げたもの)
  • 紅白かまぼこ
  • 野菜の煮物
  • 季節のチャンプルー(青パパイヤでした)
  • 季節のフルーツ フルーツ羊羹など
オリオンビールとマンゴージュースで乾杯

オリオンビールとマンゴージュースで乾杯!どのお料理も味付けが薄味で、素材のおいしさがストレートにわかるおいしさです。

特に気に入ったのがミミガーシークヮーサー風味。

ミミガーシークヮーサー風味
ミミガーシークヮーサー風味がおいしい

コリコリ食感とシークヮーサー風味がほどよく、お酒のアテに最高でした。

この後、再び水牛車に揺られて西表島へ。

帰りの水牛車は女の子
帰りの水牛は女の子

帰りに乗せていただいた水牛車のガイドさんは「歌は歌えませんー」とおっしゃり、三線のみの演奏でした。

西表島観光バスで仲間川クルーズに向かう

再び観光バスに乗り込み、今度は仲間川マングローブクルーズへ向かいます。行きに来た道をそのまま戻るだけなので、帰りは観光ガイドなし。

しかしこの後、驚きの光景(離島あるある?)がまっていたのでした。【後編】へ続く・・・。

Information

由布島
住所:沖縄県八重山郡竹富町字古見689番地
問合せ先:0980-85-5470
営業時間:9時30分~16時(入園締切15時15分)、年中無休
※潮の高さにより開園が遅くなる場合があります。また、台風や強風などで休園になる場合があります。
入園料:往復水牛車利用で中学生以上2,000円、小学生1,000円
※徒歩でも渡れます。
※団体は15名以上で割引あり

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