個人旅行と団体旅行(ツアー)、それぞれに良いところ、悪いところはあります。今回はメリット・デメリットを徹底比較して、どんなふうに使い分けたらよいのかについて考えてみましょう。
団体旅行ナビ編集担当である私も無類の旅好きとして、自分が経験して感じたことも合わせてお伝えします。
≫「団体旅行」「グループ旅行」とはどういう意味?
≫「団体旅行」「グループ旅行」は何人から?
≫「団体旅行」「グループ旅行」の種類とは?
≫「団体旅行」「グループ旅行」は担当する旅行会社の窓口が違う
≫「団体旅行」「グループ旅行」は旅行会社に見積りを取って比較が重要
≫団体旅行の予約方法は?何ヶ月前から予約するのがベスト?
団体旅行(ツアー)の良いところ、お得な料金で観光やアクティビティなどに集中できること
一時期、旅行会社がすべての旅程を企画・催行する団体バスツアー(募集型企画旅行)が下火になった時期がありました。立ち寄り先が多く、お土産物屋さんで買い物をさせられる、自由度が少ないなど利用者にとってデメリットに感じることが多かったように記憶しています。
ところが最近では団体バスツアーの内容が劇的に良くなっていて、個人で訪れるよりもむしろメリットに感じることが多くなってきました。私自身もよく団体バスツアーを利用する(もちろん個人旅行にもよく行きます)ので、経験に基づき、メリット・デメリットをまとめてみました。
団体バスツアーのメリット
- 全体的に団体割引が適用されるので個人で訪れるよりも費用が安い
- 公共の交通手段だとアクセスが悪い観光地を気軽に効率よく周遊できる(車を運転できない人には最大のメリット)
- 添乗員やガイドが同行するので観光地の見どころなども教えてもらえる
- タイムマネジメントなど旅程の管理は全部お任せなので、何も考えずに観光やアクティビティが楽しめる
- 貸切バスの手配や駐車場、食事場所、観光施設の予約なども全部お任せ
- 知らない観光地やグルメ、アクティビティなど、最新の楽しみ方や行き先情報が得られる
- 個人では予約が取りにくいところにも行けることが多い
団体バスツアーのデメリット
- 旅程がすべて決められているため、行きたくないところにも行かなければならない
- 団体食事の場合が多いため、お店が選べない、好きなメニューが選べない可能性がある
- 大勢でぞろぞろ歩くのが嫌
- ゆっくりしたくても時間が決められているからあわただしい
そもそも行きたい団体バスツアーがなければ論外ですが、だいたいの場合、一度は行ってみたいところのツアーがあるものです。
2023年に私が実際に参加した団体バスツアーはJR東海ツアーズ主催の推し旅(バス業界の裏側を楽しむ)、オリオンツアーの湯西川温泉かまくら祭、中央区主催の隅田川クルーズ、古代史ファンを対象とした仏像ツアー、阪急交通社主催の富岡製糸場などを周るツアーの5つ。
人気の観光地からマニアックなものまでいろいろ参加しましたが、それぞれにいえることは、最近の団体バスツアーは自由度が高いということ。
例えば、JR東海ツアーズ推し旅も湯西川温泉かまくら祭も、お昼は自由昼食で商店街の飲食券をもらい、各自で好きなお店にいって食べるというものでした。
阪急交通社主催の富岡製糸場などを周るツアーでも、川越・富岡製糸場は自由散策で特に団体でぞろぞろという感じではありません。
昔のようにお土産屋さんで何か買わなければならない、というツアーはほとんどなく、以前よりも格段に内容が良くなっています。
特に初めていくようなところだと、自分たちで何もかも手配するというのはかなりハードルが高いので、ツアーで訪れてみてよかったらまた個人で再訪するのが良いのではと思いました。
JR東海ツアーズ推し旅は帝産観光バスの営業所を訪問し、バス事業の裏側やバスガイドさんの打ち明け話など、個人では絶対に体験できないことばかり。
また、古代史ファンを対象とした仏像ツアーなどは言わずもがなですね。
個人旅行の良いところは?好きなところで好きなだけ過ごせること
個人旅行のメリットはともかく行きたいところへ、行きたいタイミングで自由に訪れることができること。気心のしれた友人や家族、1人旅など、いまはインターネットを使えば簡単に予約して出かけられます。
女性の1人旅なども昔とは違い、嫌がられることはなくなりました。
個人旅行のメリット
- 格安になる時期を狙えばお得に旅ができる
- 自分の行きたい場所へ自由に行けて、そこで過ごす時間も自分で決められる
- 団体では泊まれない宿に泊まる、観光・食事場所などに立ち寄れる
- 途中で気が変わったらいくらでもスケジュールを変更できる
- 自分ですべて手配するので上手く行った時は達成感が半端ない
個人旅行のデメリット
- 旅慣れていないと旅程を考えたり、準備に時間や手間がかかる
- 団体割引が適用されないので割高になる場合も
- 予約の変更や旅行中のトラブルがあった場合、すべて自分で対処しなければならない
- 思っていた通りに回れない、実際に行ってみたらあまり面白くなかったなど、イメージとは異なる結果になることも
2023年に私が実際に自分で企画してでかけた個人旅行は室生寺から名古屋の熱田神宮に参拝する旅(奈良の仏像ツアーのついでに企画)、土方歳三ゆかり巡り、箱根「弱虫ペダル」スタンプラリー旅行、石垣島家族旅行です。
この他、古代史ファンクラブ主催で行ったヤマトタケルバスツアーは、私が企画したもの。
個人旅行で最も痛感したのが、路線バスのコースや乗継などが「思ってたんと違う」ことが多いということ。また、観光地巡りの移動時間が実際と違うことも多かったです。
箱根旅行ではインバウンド客が大挙して押し寄せ、オーバーツーリズム気味。臨時バスを運行するなど対応していましたが最後の立ち寄り先を諦めざる負えませんでした。
出張のついでに沖縄へ行った際、自由時間を使って路線バスで観光をしたのですが、運転手不足で運行がなくなったり、名前は似ていても路線によってバス停の場所が違うなど、情報収集に限界を感じました。
ガイドブック等では「美浜アメリカンビレッジ」最寄りのバス停から歩いて5分ぐらいとかかれていましたが、それは入口ゲートまでの時間。メインのレストランやショップまではそこからさらに10分以上歩かなければなりません。
ヤマトタケルツアーは自分が幹事だったので、タイムマネジメントの大変さを痛感。途中、大雨で通行止めがあり、予定通りに回れないところもありました。
旅行会社の方の苦労や業務の大変さをしみじみと痛感することになった旅です。
社員旅行や職場旅行、町内会旅行、修学旅行などの団体(グループ)旅行はすべてオリジナルプラン
以前の記事でもお伝えしましたが、大人数で移動する社員旅行や町内会旅行、同窓会旅行、教育旅行などはすべて団体(グループ)ごとの目的や実施の狙いに合わせたオリジナルプランになります。
こちらは個人旅行とは異なり、グループや組織の達成したい目標に合わせて実施するものなので、好きなところに自由に行くというものとは少し意味合いが異なる旅行かもしれません。
もちろん、企業や職場によっては日頃の貢献に感謝して慰労目的で実施する場合も。参加者にアンケートを取り、行きたい場所をできるだけ考慮して、自由度の高いプランにするということもあるでしょう。
そんな時は個人でなかなか泊まれないラグジュアリーなホテルを選ぶ、美味しいグルメを堪能する、クルーズ船を貸切してディナーを楽しむ、団体でミュージカルやお笑いなどの舞台を鑑賞するなど、非日常をプランに盛り込むとさらに楽しめますね。
思い通りに旅程を組める団体向けのオリジナルプランは、個人旅行とパッケージツアーのいいとこどりをしたもの、と考えるとわかりやすいと思います。
旅行のプロによるプランニングは、インターネットやガイドブックではわからないタイムマネジメントもばっちり。魅力的な周遊プランを提案してもらえるのでおススメです。
ぜひ、「団体旅行ナビ」でプランと見積りを取り寄せしちゃいましょう。
【団体・グループ旅行用語解説】
■「団体旅行」「グループ旅行」とは
■「団体旅行」「グループ旅行」は何人から
■「団体旅行」「グループ旅行」の種類とは
■「団体旅行」「グループ旅行」をお願いできる旅行会社とは
■「団体旅行」「グループ旅行」に見積りが必要な理由
■「団体旅行」「グループ旅行」で予約はいつまで
■「団体旅行(ツアー)」の良いところは
■「団体旅行」はいつ(何月)出かける?
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