旅館・ホテルのコロナ対策について

夏から来年(2021年)1月31日(修学旅行は3月15日)まで実施予定の「Go To Travel」キャンペーン。旅行には行きたいものの、本当に安全なのか気になりますね。

1回目は「Go To Travel」キャンペーンをお得に活用するコツについて解説。2回目は旅行業界全体が取り組む新型コロナウイルス感染予防対策についてご紹介しました。

今回は旅行先となる宿泊施設の予防策について解説。アフターコロナでの旅行で注意すべきポイントをチェックしていきましょう。

新型コロナウイルス感染症対策、旅館・ホテルでの取り組みはどうなってる?

新型コロナウイルス感染予防策・宿泊施設編まとめ

「Go To Travel」キャンペーンを活用して、行き先を検討するにあたり現地での情報収集は欠かせません。個人ではなかなかわかりにくい点も多いため、旅行会社を通じて手配するのがより安心と前回お伝えしました

全国旅館ホテル生活衛生号業組合連合会・日本旅行教会・全日本シティホテル連盟が策定した「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン(第1版・2020年5月14日)」を参考に、各宿泊施設が取り組む対応についてご紹介します。

宿泊施設が取り組む新型コロナウイルス感染防止対策

宿泊施設が取り組むコロナウイルス対策

宿泊施設(旅館、ホテルなど)全体で取り組む感染予防対策は以下の通りです。

  1. お客様とスタッフ(従業員)、お客様同士との接触をできるだけ避け、対人距離を2m(最低1m)確保できるようにする
  2. チェックイン・チェックアウト時に密にならないよう調整
  3. ロビー、大浴場、食事処など多くの宿泊客が同時に利用する場所での感染防止策を講じる
  4. 入口や施設内の随所に手指消毒設備の設置
  5. スタッフはマスク(もしくはフェイスシールド)を着用し、来店するお客様にもマスク着用をお願いする
  6. 旅館・ホテル館内、各客室の換気につとめる
  7. 旅館・ホテル館内、各客室の定期的な消毒
  8. スタッフ(従業員)の健康管理(体温測定や体調の把握など)
    休憩時には一度に休憩する人数を制限し、対面での食事や会話を控えるなど、感染予防策を講じる
  9. お客様へ旅行時の感染予防策のお願いと方法を周知する

宿泊施設の具体的な新型コロナウイルス感染症対策

具体的なコロナウイルス対策について

旅館・ホテルの共有部分や各客室、場面ごとにも細かく規定されています。どの場面でも共通なのは、不特定多数の人が触れる部分の清掃・消毒の徹底

また、コップやお箸など食事で使用するものは適切に洗浄・消毒、もしくは使い捨てにするなど工夫することが盛り込まれています。

人同士が対面する場所ではソーシャルディスタンスを守る、守れない場合はアクリル板・透明ビニールカーテンなどで飛沫感染を防止します。

以下、それぞれ詳しく解説していきます。

チェックイン・チェックアウト

チェックイン・アウトの時の留意点
  • 軽度であっても咳や咽頭痛、けん怠感などの症状がある場合は申し出るよう呼びかける
    申し出があった場合は、同意を得た上で保健所へ連絡し、指示を仰ぐ
  • 出入口、ロビー内には手指の消毒施設を設置し、入退館時に消毒をお願いする
  • 自家用バスで送迎する場合は、運転席と後部座席の間にビニールシート等で間仕切りを設置、乗降時に手指消毒をお願いする
  • チェックイン・アウト時に順番待ちが生じた場合は、お客様同士の距離を開けていただくようお願いする(間隔を開けた待ち位置の表示など)、もしくは、客室での手続きに変更するなどの工夫を行う
  • フロントデスクをアクリル板・透明ビニールカーテンで間仕切りする、手続きをオンライン化するなど工夫
  • 客室への案内を文章で配布、もしくは動画での紹介等を行う
  • ルームキーは消毒を徹底、可能であれば生体認証、モバイル端末によるキーレスシステムを検討する
  • 団体旅行、修学旅行の場合は、代表者がチェックイン・アウト手続きを行い、一か所に固まらず分散して待機するよう要請する

エレベーター

不特定多数が触れる場所の消毒

操作ボタンのこまめな清掃、消毒。エレベーター前に消毒薬を設置。

他の宿泊客と同乗する可能性を考え、距離が取れるよう少人数でブザーが鳴るように変更するなど、エレベーター内が「密」にならないよう工夫する。

客室

客室の消毒徹底

ドアノブの清掃、消毒の徹底。客室清掃時には消毒剤を使う(テレビ、空調のリモコン、金庫、照明スイッチなど人の手が触れる部分は特に念入りに行う)。

コップや急須、湯飲みなどは消毒したものに交換、アメニティは廃棄、スリッパを使い捨てに代える、またはは消毒を徹底する。

空調機は外気を取り入れるモードに設定し、一定時間ごとに窓を開けて換気するようお願いする。

団体旅行や修学旅行などで、普段生活を共にしている人以外と一緒に客室を利用する場合は、事前に確認、同意を得るようお願いする。

大浴場

大浴場のコロナウイルス対策

浴室内が「密」にならないよう、入場人数を制限する。更衣室・浴室の清掃、消毒を徹底。定期的な換気を行う。

浴場での貸しタオルを中止して、客室から持参するよう要請する。また、アメニティ等も持参をお願いする。

大浴場利用時には会話を控える、対面で会話しないよう呼びかける。

食事(レストラン・宴会場など)

宴会場での留意点

旅館・ホテル内の食事処やレストラン等は接客を伴わない飲食店として位置づけられています。ただし、コンパニオン・芸者さんなどを依頼する宴会や会食、カラオケは十分な距離を保ちつつ楽しむこととなっています。

  • 宴会の場合は参加人数、滞在時間の制限、席の間隔に留意する
    できれば横並びにし、対面を避ける
  • スタッフ(従業員)はマスク(フェイスシールド)着用
  • 食事開始まではお客様もマスク着用をお願いする
  • 発熱、咳、風邪賞状がある場合は入場を遠慮していただく
  • 宴会場に入る前は手指消毒を徹底
  • 座布団、座椅子などの開始、終了後に消毒徹底
  • 宴会場や食事処の換気を強化
  • お酌や杯等の回し飲みは控えてもらうよう要請
  • スタッフ(従業員)との接触を極力減らす
    たとえば一度に料理を提供(お弁当にするなど)し、宴会場等への出入りを減らす
  • お料理は1人分の盛りつけに極力変更する
  • 料理提供者(料理人、盛り付け、配膳係)の衛生管理、消毒の徹底

各旅館・ホテルともビュッフェ方式で提供していたお料理提供を中止し、お弁当形式にするところも増えています。ビュッフェ方式を維持する場合でも、お料理の取り分けはスタッフが行い、トングやお箸などをお客様同士で共用しないよう工夫しているそうです。

館内・客室清掃

館内の清掃を徹底

お布団を敷くのはお客様にお願いすることで、従業員との接触を減らす宿も出ているようです。お布団を上げる際は、スタッフ(従業員)がマスク着用の上、使用後のリネン類は人が触れないよう密閉保管

清掃時にはマスク着用、使い捨て手袋を着用し、浴衣やスリッパ等はすべて消毒済みのものに交換。使用済みタオルもリネン類同様、密閉保管して洗濯、消毒に出す。

ゴミはビニール袋で密閉した上で廃棄。

館内の共有部分は、界面活性剤を含む洗浄剤や漂白剤等を仕様して清掃。特に不特定多数が触れる場所は念入りに消毒する。

感染リスクが比較的高いとされているトイレ清掃は特に気を付け、ハンドドライヤーや共通タオル利用を停止。常時換気をオンにし、流す際はトイレのふたを閉めてから行うよう要請する。

新型コロナウイルス感染が疑われる宿泊客が出た場合は?

宿泊者にウイルス感染が疑われる人が出てきた場合

無症状の感染者が一定数いる以上、完全に予防することは難しいのが現状。万が一、発熱や呼吸困難、けん怠感などの症状を訴える宿泊客が出てしまった場合にはどう対応するのかについてもガイドラインで示されています。

  • 客室内で待機してマスク着用を要請(同行者も同様)
  • 他の宿泊客と接触しないよう、待機する部屋等をあらかじめ決めておく
  • 対応するスタッフを限定する
  • 保健所の「帰国者・接触相談センター」に連絡し、感染が疑われる宿泊客の状況や症状を伝え、指示を仰ぐ
  • 当日の宿泊者名簿を確認し、保健所への提出に備える
  • 他の宿泊客への情報提供は保健所の指示に従う

体調不良などを自覚している場合は、旅行参加を取りやめるなど利用者側も充分留意したいものです。万が一、症状を感じた際は速やかに宿側に相談し、対応をお願いすることが重要。

感染拡大を予防する観点からも、万が一の場合は、宿泊名簿の開示について同意を取っておくなど対策を講じている宿もあります。その場合は、ぜひ協力をお願いします。

≫旅行者のマナーについてもっと詳しく

宿泊施設を自分で予約は損!?

宿泊施設を自分で予約

10月1日(水)には東京も適用される「Go To Travel」キャンペーン。個人で旅館・ホテルを予約サイトから申し込んだ場合も対象になります。

でもちょっと待って!個人で宿泊施設を予約した場合、交通手段はキャンペーン(旅費半額補助)の対象外って知っていましたか?

宿泊施設と交通手段などをセットにしたフリープランや、観光や現地でのアクティビティ、食事をセットにしたパッケージツアーを旅行会社に申し込みをすると、全部の旅行費用を対象にキャンペーンが適用されます。

つまり、旅行会社にお願いする方が断然お得だっていうこと。これは利用しない手はありませんよね。

この「Go To Travel」キャンペーンは、修学旅行や社員旅行などの団体旅行にも適用されます。また、日帰りバスツアーや寝台列車、クルーズにも!

ぜひ、旅行会社にお願いしていつもよりもお得に安全にアフターコロナの旅を楽しみましょう。

▼お得な助成金情報・コロナウイルス対策はこちら
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